練習帆船「日本丸」、十勝港に初入港 一般公開も
【広尾】独立行政法人航海訓練所の練習帆船「日本丸」(2570トン)が30日午前、「十勝港まつり」が開かれている十勝港に着岸した。同船の十勝港入港は初めて。一般公開では大勢の家族連れらが乗船し、高さ40メートル以上のマストを見上げていた。
「日本丸」は国が船員教育を目的に建造、現在の船は2代目。全長110メートル、幅14メートルで、マスト4本のうちメーンマストは甲板からの高さが44・4メートルある。
この日は数百人の来場者が見守る中、午前10時ごろに着岸。乗船した来場者は、同船の実習生たちから、帆の張り方や、操舵(そうだ)方法、海図作成などの説明を受けた。
芽室町から家族6人で来場した会社員の森田竜次さん(42)は「貴重な体験ができた」とし、長男の将哉君(14)=芽室中3年=は「ロープがいっぱいあってすごいと思った」と話していた。同船は9月2日午前10時に同港を出港する予定。31日以降、乗船による一般公開や帆を張る練習はしない。(井上朋一)