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十勝・縄文サイクリング街道考案 中札内農村休暇村

中札内農村休暇村が考案した十勝・縄文サイクリング街道のマップ

 【中札内】自転車とグルメを組み合わせたイベント「十勝中札内グルメフォンド」を運営する中札内農村休暇村フェーリエンドルフ(西惇夫社長)は、縄文遺跡を巡りながらサイクリングを楽しむ「十勝・縄文サイクリング街道」を考案し、自転車マップとして完成させた。サイクリング観光が注目される中、十勝の新たな地域資源として遺跡に焦点を当てた。西社長は「太古の風を感じながら自転車を楽しんでみては」と話している。

 誰もが楽しめるコースを自転車で走り、途中で地場産品を使った料理を味わうグルメフォンドは、高まる健康志向を追い風に年々参加者を増やしている。12日に開く第3回の今年は、全国各地から過去最高の756人(前年比244人増)がエントリー。リピート率も23・5%(178人)と高い。

 そうした中、「さまざまな角度から十勝の魅力の発信を」(西社長)と、古代ロマンをかきたてる縄文サイクリングを考えた。

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 帯広の大正遺跡群で発掘された約1万4000年前の縄文土器片は、海産物の煮炊きに使った世界最古のものと発表されるなど、十勝管内には貴重な遺跡がある。西社長は帯広百年記念館の協力を得て、南十勝エリアを中心とする縄文遺跡を調べながら現地に足を運び、新たなサイクリングコースを考案した。

 設定したのは▽ホロカヤントー竪穴住居群(大樹町)など3遺跡を巡る140キロ▽縄文早期の大規模集落の八千代A遺跡(帯広市)など2カ所を訪ねる87・5キロ▽大正3遺跡を訪ねる46キロ-3コース。走り疲れたら、のんびりできるカフェや食事どころ、途中で立ち寄れる観光地なども併せて盛り込んだ。

 ただ、現地には遺跡を紹介する看板などがない場所もあり、「観光資源としていかに活用していくかが課題」(西社長)として、今後は各自治体に案内板などの設置協力も求めていく考え。来年からはグルメフォンドのコースも十勝・縄文サイクリング街道に一新する予定だ。

 西社長は三内丸山遺跡(青森県)も視察に訪れており、「3年後の北海道開拓150年に向け、十勝を盛り上げていけたら」と話している。

 マップはA4判の2つ折り。地元の漫画家がカラーの親しみやすいイラストで描いており、簡単な歴史も学ぶことができる。2000部を印刷し、12日以降に管内の各観光施設などに配布する。問い合わせは休暇村(0155・68・3301)へ。(小寺泰介)


◆十勝中札内グルメフォンドについて
十勝中札内グルメフォンド-公式ホームページ

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