ＭＴＢコース造り始動 山本幸平さん現地へ 幕別
自転車仲間と公園内を何度も回り、コース案について検討する山本さん（右）
【幕別】マウンテンバイク（ＭＴＢ）で五輪に２大会連続で出場した町出身の山本幸平さん（２９）＝ＳＰＥＣＩＡＬＩＺＥＤ－国際アウトドア専門学校、帯広農業高＝が７日、自転車仲間７人とともに「明野ヶ丘公園」（町明野４９６他）を訪れ、自身の監修で町が整備を計画しているＭＴＢコースの設計作業に着手した。
山本さんは「自転車に興味を持つ人を増やすためには環境を整えることが重要」と、自身が高校時代から練習場の一つとして使っていた同公園でＭＴＢコース整備を計画、７月に岡田和夫町長に要請し快諾を得た。町は整備に当たって山本さんにコースの監修を依頼し、担当者と現場を視察していた。
今回は山本さんが「実際にコース設計する上で、ＭＴＢ愛好者の声も聞きたい」とフェイスブックで仲間に呼び掛け、知床方面や浜頓別、音更などから愛好者が駆け付けた。町担当者の立ち会いのもと、山本さんらはＭＴＢに乗って何度も公園内を走り、コース案を練った。
「以前モトクロスコースだった場所は今の状態では雨の後はぬかるみやすい。硬質土を敷き詰めたらいい」「散策者やパークゴルフ愛好者の安全面を考え、看板はかなりの箇所に設置が必要」「斜面部分などにはコースであることを示す印を」などの意見が出た。
現計画では、初心者や中級、上級などレベルに応じた複数のコースを造る。来春にも実際の工事などを行うほか、自転車や同コースに関心を持ってもらうために一般希望者も作業に関われるワークショップを予定している。
山本さんは「北海道一を決める自転車大会の開催も打診されており、コースへの関心は高い。安全面に配慮しつつ、幅広いレベルに対応できるコースをみんなの力で仕上げたい」と意気込んでいる。
同公園は町管理の総合公園。１９８３年に供用を始めた。面積は２０・３ヘクタール。展望施設「ピラ・リ」などがある。（佐藤いづみ）
◆明野ヶ丘公園「ピラ・リ」について
・明野ヶ丘公園「ピラ・リ」－幕別町観光物産協会ホームページ
◆山本幸平さんについて
・http://www.yamamotokohei.com/－公式ホームページ
