ドッグレスキュー結成 池田
【池田】ドッグランを持つ十勝まきばの家(町清見)を拠点にしている動物愛護団体のメンバーが「十勝ドッグレスキューこっとんBOX」を結成し、保健所で殺処分が決まった野犬を里親へ引き取ってもらう活動に取り組んでいる。十勝では、こうした団体は初めて。現在、野犬を一時的に預かる会員を募っており、6月29日には、まきばの家で活動資金を確保するためのチャリティーバザーが行われた。
ドッグレスキューを立ち上げたのは「十勝まきばdeわんこ」の中田佳奈子代表ら帯広、池田、大樹に居住する会員6人。昨年11月に結成した。
ドッグレスキューでは、帯広保健所で殺処分が決まった野犬を引き取り、最初は会員宅で飼育している。野犬は人を恐れ、懐かないためで、犬の体調を調べて必要に応じて薬を与え、お座り、伏せ、排便などペット犬としてのしつけをする。これらに約1カ月程度の期間を要する。
里親には最初の1カ月を試験的に飼育してもらい、会員らが飼育方法などをアドバイスする。その上で里親が飼うかどうかを判断し、飼う自信がなければ戻しても構わない。
これまでに3歳を最高齢に5匹を引き取り、このうち2匹を里親へ譲渡した。現在、1匹を里親が試験飼育中で、残り2匹は会員宅で飼われている。
会員宅では4匹までしか受け入れできず、犬を飼育できる会員を募集している。また、薬やリードなどの経費は会員が負担している。チャリティーバザー(十勝まきばdeわんこ主催)ではオーダーメードの犬服を作っている「CANDY BOX」(帯広)から寄贈を受けた犬服を格安で販売し、益金を活動資金に充てた。今後もこうしたバザーなどに取り組む考え。
中田代表は「野犬はもともと人間側の理由で捨てられた。人間の都合で殺処分されるのはかわいそうだ」とドッグレスキューを立ち上げた経緯を話し、活動への協力を求めている。同グループへの問い合わせはドッグトレーナーの中村健人さん(080・5590・9133)へ。(平野明)
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