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池田の近牛郷土資料庫、高島中校舎に移転

整理作業をほぼ終えた農業関連の収蔵室

 【池田】2012年3月に閉校した旧高島中学校校舎に近牛郷土資料庫(旧近牛小学校)から郷土資料が移され、整理作業が行われている。資料は多くが町民から寄贈され、4300点に及ぶ。郷土資料館(仮称)としての正式なオープンは16年度と先だが、町教委は今秋にも小学校の授業などで利用できるようにする。

 近牛郷土資料庫の老朽化で町教委は、旧高島中を資料館(仮称)として活用することを決め、昨年10月に資料を搬送した。同資料庫は解体工事の入札が20日に行われ、3月20日までに記念碑と校門のプレートなどを除き、校舎、体育館が解体される。

 旧高島中校舎は、鉄筋2階建て延べ1648平方メートル。閉校前は17室(トイレなどを除く)あり、昨年6月に改修工事を実施、教室の仕切りを撤去し、事務室と13の収蔵室を設けた。この他に設ける常設展示・レクチャースペースは14年度に実施設計を行い、15年度に改修工事を実施する予定。

 収蔵室は、資料の保管と展示の機能を持ち、見学もできるようにする。「農業」「林業」「消防」「鉄道」「埋蔵文化財」「戦時」「はく製」「生活」「教育・書籍・写真・文書」の9部門を設け、資料数では、生活関連1200点、農業を中心とした産業関連900点が多い。

 町の文化財に指定されている池田3遺跡の出土品や廃止された第三セクターの鉄道「ふるさと銀河線」の資料などのほか、大正時代の教科書など貴重な物もある。

 町教委は、小学校で郷土資料を活用した社会科の授業が行われているため、来年度中に収蔵室は見学できるようにする。常設展示の内容については「時代の流れが分かるような展示にしたい」としている。

 近牛郷土資料庫は、1990年3月に閉校した旧近牛小学校校舎を活用し、92年4月にオープンした。5年間は通年で開館していたが、利用の減少から通年開館を止め、03年度から利用の申し込みを受けて開館していた。(平野明)

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  • 解体工事に入った近牛郷土資料庫(旧近牛小学校)

    解体工事に入った近牛郷土資料庫(旧近牛小学校)

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