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カムイトウウポポ、ハワイ先住民と 伝統文化 交流の舞 初の招待

アイヌの踊りを通して交流する両団体のメンバー(新井拓海撮影)

アイヌ民族の古式舞踊伝承などに取り組む「帯広カムイトウウポポ保存会」(酒井奈々子会長)と米国ハワイの先住民による初の交流会が5日、帯広市内の市生活館で開かれた。ハワイアン・フラとアイヌの踊りを披露し合い、交流継続を誓った。

 来帯したのは、伝統的な知識と踊りを継承するハワイアン・フラグループ「ハラウ・キアウェクウポノ・オ・カ・ウァ」の9人。同保存会が招待した。

 ハラウ-は屈強な肉体の男性が力強くしなやかに、太陽や闘いを表現した踊りを披露。勇壮な歌声や大地を清める足踏みの音が会場に響いた。ウクレレを使った踊りでは、笑顔を交えた柔らかさも加わった。

 保存会からは10人が参加し、伝統楽器ムックリの演奏やクリムセ(弓の舞)などを紹介した。最後はハラウ-のメンバーを含めた会場全体で、手をつなぎポロリムセ(輪踊り)を楽しんだ。

 酒井会長(65)は「言葉が通じなくても、すべてのものには神が宿る考えなど、踊りから共通する部分を感じた」、ハラウ-のクム(先生)を務めるウルコワさん(40)は「今度は保存会のメンバーをハワイに迎え、おもてなししたい。世界中の人と交流し、助け合う世界をつくりたい」と話した。

 一行は7日まで帯広に、11日まで道内に滞在し、各地で交流する。(池谷智仁)

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