ぶらりマチ歩き「黒ギツネいずこへ」 まちマイ更別
更別市街地で2013年11月、黒いキツネの出没が話題になった。あれから2年余り。その姿を探してみた。
黒ギツネの出没を紹介した13年11月17日付の本紙記事=写真左上=によると、目撃情報があったのは中央中学校周辺と勢雄地区。1匹が単独で市街地付近に定着しているらしいとのことだった。
早速、勢雄地区に向かった=同右=。市街地で出会った村民の話では、この地区にある釣り堀近くの小川で目撃されている。「運が良ければ会えるかも…」。小川の横に車を止め、淡い期待を胸に現れるのをじっと待った。
聴覚に神経を集中させ、草むらが「ガサガサ」と音をたてるたび、さっと目を向ける。だが、何も現れず、再び耳を傾ける。そんなことを6時間も繰り返した。簡単に会えるわけがないと分かっていても、好奇心が何にも勝るのだった。
ただ、目撃情報を集める中、付近の農家ではこんな話も耳にした。「いつだったか、事故で死んでいるのを見た人がいる」。何とも切ない話だが、これもまた真偽は不明ということだ。
黒ギツネは今も更別のどこかで元気に暮らしているのかもしれない。いつかその姿を目にしてみたい。(富田英明)
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