清水高演劇部が全道最優秀 初の全国総文祭へ
創作オリジナル「その時を」
【清水】「第65回全道高校演劇発表大会」が13~16日に北見市で開かれ、清水高校演劇部(細野史孝部長、部員14人、顧問・五十嵐英実教諭、山岡加奈教諭)が初の最優秀賞に輝いた。来年7月、広島県で開かれる全国高校総合文化祭(総文祭)に出場する。同部が総文祭に進むのも初めて。
同部は9月の高文連十勝支部第65回演劇発表大会(帯広)で最優秀賞を受け、全道大会へ進んだ。
演目は同部創作のオリジナル作品「その時を」。閉校間近の学校にやって来た転校生・青木真衣に盛り上がる、少年たちが繰り広げるコメディータッチの青春物語。審査員からは「演技のキレが足りない」などの声もあったが、「(パントマイムで)小道具を使わなくても街の風景など空間をイメージできた」と評価された。
先生役を演じた細野部長(3年)は「稽古以上の力を出せたと思う。自分たちとして悔いのない演技ができた」と振り返り、「全国出場への実感が湧いてきた」と喜びを話す。
顧問の五十嵐教諭も「当日まで練習し、ラストシーンはイメージ通りになるよう最後まで悩んだ。本番は一番良い出来だった」と部員の健闘をたたえた。
全国の舞台は来年度のため、現在の3年生は出場できないが、細野部長は「今の1、2年生がしっかりと引っ張り、いい演技をしてほしい」と後輩たちに期待している。
(松田亜弓、佐藤いづみ)