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「大谷塾」で夢に近づく手助け、国公立大進学実績2・4倍 帯広大谷高校

進路実現に向けて共に努力してきた大谷塾の卒業生(18日、解散式で)

 帯広大谷高校で7年前から独自の試みとして開かれている「大谷塾」が、生徒たちに定着してきている。同校の国公立大進学実績は3年前と比べて2・4倍。6割が大谷塾の生徒という。熱心な教師のサポートが、夢に近づく進路選択の幅を広げている。

 大谷塾は2015年に開講。参加は自由で、放課後や休日に生徒たちの勉強や、進路相談に教諭らが応じている。

 1、2年時は基礎学力の向上を目的に、毎週土曜日に「勉強マラソン」を実施。部活動加入生も参加できるよう、午前午後に同じ内容の講座を行い、文武両道を応援する。この他にも、大学見学に生徒を引率したり、精神面のサポートも重視してきた。

 努力が実り、志望校合格者を次々に輩出。国公立大合格者は2020年10人、21年21人、今年は24人と右肩上がりだ。

 名寄市立大学に推薦で進学する平田そらさん(18)は「夜遅くまで先生が教えてくれる環境に安心感があった」と感謝。他の塾に通わず北海道大学(総合入試理系)に合格した佐藤祐(たすく)さん(18)は、「勉強は孤独になることが多いが、みんなで『頑張ろう』と、部活みたいに励まし合える。仲間と共に打ち込んだら結果につながるはず」と後輩にエールを送った。

 大谷塾に力を入れる小原啓太教諭は「生徒一人ひとりがやりたいことを実現できる進路を目指せるよう、これからも支えていきたい」と話した。(牧内奏)

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