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旧双葉幼稚園園舎でスピッツが極秘ライブ 特別番組1月にWOWOWで放送

帯広市内の旧双葉幼稚園園舎で演奏するスピッツのメンバー(WOWOW提供)

 人気ロックバンド・スピッツが、国の重要文化財、旧双葉幼稚園園舎(帯広市)で極秘にライブ演奏-。その様子を紹介する特別番組が来年1月29日午後8時から、WOWOWで放送される。スピッツは十勝が舞台のNHK連続テレビ小説「なつぞら」(2019年4~9月)の主題歌「優しいあの子」を手掛けるなど十勝と縁が深いことから、帯広が演奏の場に選ばれた。(松村智裕)

 番組名は「優しいスピッツ a secret session in Obihiro」。同番組の内野敦史プロデューサー(54)によると、今回の番組は「ライブイベントでもドキュメンタリーでもない独自の映像作品を目指した」という。演出は映画監督の松居大悟氏(36)が手掛け、従来のライブ演奏収録とは異なる切り口の映像を表現した。

 スピッツは20年、全国ツアーの一環で約20年ぶりとなる帯広でのライブを予定していたが、コロナ禍で見送りに。今回の撮影場所に十勝を選んだのは、スピッツサイドの意向があったという。それを受け、同園舎が選ばれた。

 撮影は10月下旬に行われ、メンバーやスタッフら総勢約90人が集結。演奏は講堂で行い、11台のカメラを天井や玄関に敷いたレール上などに設置して撮影した。日中や夕暮れ、夜とそれぞれのタイミングで楽曲を演奏し、歴史ある空間を舞台とした映像作品が出来上がった。

 同園舎は来年で落成からちょうど100年を迎える。管理するNPO法人「双葉の露」の佐藤俊光代表理事(61)は「大きな節目の年に園舎での素晴らしい演奏が放送される。縁を感じて非常にうれしい。この放送を機に旧双葉幼稚園園舎が全国的に知られてほしい」と期待を寄せる。フルート奏者で同法人理事の土橋麻美さん(44)も「夢みたいな出来事。静かで穏やかな建物と歌のイメージもマッチしている」と喜ぶ。

 内野プロデューサーは「スピッツはテレビメディアでの露出が決して多くないバンド。帯広で演奏した貴重な様子をぜひ見てほしい」と話している。

 2月には演奏の裏側やバンドメンバー、松居監督の様子などを紹介したメーキング番組を放映する予定。

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