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「濃くておいしい」 帯農生の豆乳飲料完成 地元企業も協力、上々の評判

商品を手にする(左から)日本甜菜製糖の名倉泰三上席研究員、中田食品の貴戸武利社長、吉田さん、大和田恭平教諭

 帯広農業高校の生徒が中田食品(帯広)など地元企業と開発していた豆乳飲料「マメトペ+(プラス)」が完成した。関係者を招いたお披露目会が18日に同校で開かれ、「濃くておいしい」と上々の評判。生徒たちはユニークなPR動画も公開し、「全国からファンを開拓し、息の長い商品に」と期待を込めている。

 食品科学科の2、3年生14人は「十勝の魅力が詰まった新商品を作ることで、地域活性化につなげたい」との思いから、中田食品の豆乳をベースに商品開発に着手。便通改善などが期待されるビート由来のオリゴ糖「ラフィノース」の他、2種類のビート糖を加えたレシピの試作を繰り返してきた。

 地元の日本甜菜製糖や帯広信用金庫、とかち財団などもマーケット戦略や成分分析などの面で協力。5カ月間でリモートを含めた7回の会議を開いて完成させた。「マメトペ」はアイヌ語で「豆乳」を意味する。

完成した「マメトペ+」

 お披露目会には、北海道アイヌ協会の小川哲也理事(本別)らアイヌ関係者5人も招待された。同校の馬術部や陸上部などの生徒が「驚くほど濃い豆乳に仕上げました」などとPRしながら、二木浩志校長に商品を届けるユニークな動画も披露した。試飲では「ほんのりと豆腐の風味がして、とてもおいしい」などと好評だった。

 班長の吉田杏梨沙さん(3年)は「豆乳の濃さが一番の特徴なので、認めてもらえてうれしい。地元企業と協力して作ることで、広い視野で物事を見る大切さを学んだ」と話した。

 新商品は今後、北海道の独自ブランド「ヘルシーDo」登録を目指す。すでにショッピングアプリ「BASE(ベイス)」で購入できる他、12月1日から帯広競馬場内のとかちむらでも販売される予定。1本170グラム、税込み313円。PR動画は動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開されている。(高田晃太郎)

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  • マメトペと、原材料に使われたラフィノースなどの糖

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  • マメトペ+の開発に関わった関係者と、招待されたアイヌ関係者(前列)ら

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