幕別で「障害のあるアスリート写真展」 十勝初開催
【幕別】上士幌町出身で札幌在住の写真家佐々木育弥さん(34)の写真展「障害のあるアスリート写真展-スポーツと人をつなぎ、応援する-」が町百年記念ホールギャラリーで開かれている。25日まで。
gooddayプロジェクト実行委、町百年記念ホールが主催し、十勝では初開催となる。
道内で活躍する10人のアスリートたちをそれぞれポートレート、競技道具、道具を持った姿と、障害を可視化した姿の4枚で構成した全40点を展示している。
佐々木さんの友人で、同展でもヘアメイクを担当している對馬友理さんを通じて障害のあるアスリートたちと知り合い今回の写真展が実現。「障害のある人と触れ合うことがなかったが、自分たちにはかなわない感覚の鋭さや強さ、その格好良さを表現したいと思った」と佐々木さん。「あまり情報を入れすぎずに、その場の空気感を表現できるよう意識した」と背景は黒に統一し、アスリートも黒の布をまとっている。
会場では建築や映像の分野で活動している手塚光一さんが編集したアスリートのインタビューを動画で紹介している。佐々木さんは「撮影を通して障害のある人に対する考え方が変わった。写真を見た人がこれまでとは違った視点から障害を知るきっかけになれば」と来場を呼び掛けている。
午前9時~午後6時(最終日は午後1時まで)。火曜休館。入場無料。(杉原輝美通信員)