ニペソツ山、いまだ銀世界 東大雪山系
【上士幌】4月も終盤を迎え、十勝の平野部では花の便りも聞かれ始めたが、東大雪山系ニペソツ山(2013メートル)ではいまだに雪で覆われた銀世界が広がっている。
ニペソツ山は同山系で唯一2000メートルを超え、鋭い山容が特徴。頂上からはウペペサンケ山やトムラウシ山なども望め、登山者を魅了している。
現在も多い場所で1メートル以上の積雪が残っている。森林限界より上部の天狗平付近(1888メートル)では遮るものがないため、強風が吹き続ける。ひとたび天候が荒れると、雪がびっしりと岩に付着。一面が白く化粧をしたような光景が広がっている。
登山道は昨年の相次ぐ台風の影響で、利用者が多かった十六の沢コースまでの林道が通行止め。もう1つの幌加温泉コースはササが生い茂り、廃道状態で、夏場の登山は難しい状況になっている。(塩原真)