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十勝ナイタイ和牛がミラノ進出 万博関連行事で提供

イタリア・ミラノに進出する十勝ナイタイ和牛(写真はロースステーキ)

 【上士幌・イタリア】イタリア・ミラノで開催中の「2015年ミラノ国際博覧会」(ミラノ万博)の「北海道の日」(10月6~8日)に合わせ、同月にミラノ市内で開かれる関連イベントに、JA上士幌町のブランド牛「十勝ナイタイ和牛」がイタリアの政府関係者や現地の市民らに振る舞われる。道内の牛肉で唯一、海外進出した実績から同和牛が選ばれた。十勝が誇る高品質の牛肉を世界に売り込むチャンスとしても期待が高まる。

 「北海道の日」は、道、札幌市など18の機関・団体による同実行委(会長・高橋はるみ知事)が主催し、北海道の食を主軸に北海道ブランドの認知度向上や観光客誘致を図る催し。日本館のイベント広場を会場とし、3日間で2万人の来場者を見込んでいる。

 今回、同和牛はその前夜祭に当たる「北海道魅力発信セミナー&レセプション」(10月5日・在ミラノ日本国総領事公邸)で、現地の政府関係者や食産業関係者など出席者約50人にステーキとして提供される。また、「北海道の日」と同期間中に他会場で開かれる「北海道フェア」にもPRブースが設けられ、現地の市民らに試食してもらう。

 日本と欧州連合(EU)の食品安全規制の違いや高額な関税を理由に日本からの食材の持ち込みが厳しい中、2009年にブランド化を見据えて試験的にアメリカへ渡った実績がある同和牛は道内の牛肉で唯一、輸出基準を満たしていたという。道から5月に話を持ち掛けられた同JAは、今月5日に2頭を対EU輸出食肉取扱施設である群馬県食肉卸売市場に移送。1頭が「A5」と格付けされ、月内に高級部位「ロース」のブロック肉(40キロ)として輸出される見通しだ。

 同JAの小椋茂敏組合長は「ブランド力向上に伴い、生産者の士気を高めることはもちろん、十勝全体のPRにつながれば」と話している。(小縣大輝)

枝豆やうどん野菜加工品も
 道によると、ミラノ万博のレセプションではJA中札内村の枝豆やさほろ酒造(新得町)の「蕎麦(そば)焼酎そばほろ」が提供される。他にも試食などで、JAめむろのスナック菓子、山本忠信商店(音更町)のうどん、珈琲専科ヨシダ(帯広市)の十勝糖菜(ビート糖に漬けた乾燥野菜)、岡本農園(中札内村)のトマト加工品、渋谷醸造(本別町)のみそなども出品される。

<十勝ナイタイ和牛>
 生まれも育ちも上士幌の町内一貫生産牛(黒毛和種)。2009年にブランド化され、格付け基準は「A4」「A5」のみ。ふるさと納税の特産品として全国から高い支持を得ている。


◆十勝ナイタイ和牛について
十勝ナイタイ和牛-上士幌町公式ホームページ
◆2015年ミラノ国際博覧会について
ミラノ国際博覧会-イタリア政府観光局(ENIT)公式サイト

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