幸運呼ぶばん馬２頭目 カンベエ号16日に初陣 Ｄｒ．コパさん
活躍が期待されるカンベエ号と鈴木調教師
風水家の「Ｄｒ．コパ」こと小林祥晃（さちあき）さん（６７）＝東京都在住＝が、ばんえい十勝の競走馬としては自身２頭目となる「カンベエ号」（牡２歳、鈴木邦哉調教師）を取得し、１６日にデビュー戦を迎える。昨年、初陣を勝利で飾った最初の所有馬「バンチャンガンバレ号」（セン３歳、同調教師）は調子を落として同号の馬主の権利を生産者の佐々木啓文さん（帯広）に返しており、カンベエにはバンチャン－を上回る好走を期待している。
１級建築士、神主、作家、実業家などの幅広い分野で活躍する小林さんは、国内全ての中央・地方競馬で計６０頭近くの競走馬を所有している。十勝には住宅関連の講演などで何度も足を運んでおり、「迫力ある体格ながら、気は優しいのがばん馬の魅力。信頼と安心を感じられる」と、昨年５月にばんえい十勝の馬主になった。
小林さんの所有馬は全国で計８９勝を挙げ、今年は２月の「フェブラリーステークス」でＧ１初勝利。３月の「高松宮記念」も制し、同一馬主による史上初のＧ１開幕２連勝を遂げた。「中央競馬の馬主仲間にも『ばん馬を持てばＧ１で勝てる』と勧めたい」と笑顔で話す。
Ｇ１連覇の勢いも買って手に入れた今回のカンベエ号は、ＮＨＫ大河ドラマ「軍師官兵衛」でおなじみの戦国武将、黒田官兵衛にちなんで命名した。帯広競馬場で５月９日に行われた今年度第３回能力検査で、鈴木恵介騎手の騎乗で合格。今月１６日の第１レース（午後２時４０分発走）でデビューする。
小林さんは「十勝を旅する楽しみがまた一つ増えた。観光資源につながるばんえいへの投資が地域振興にも役立てば」と話している。（岩城由彦、小縣大輝）
◆Ｄｒ．コパについて
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