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ばんえい十勝開幕 馬券、入場者数も好スタート

ばんえい競馬開幕。初日から多くのファンの声援が響いた(13日、塩原真撮影)

 ばんえい十勝が13日、帯広競馬場で幕を開けた。前年度に引き続き今シーズンも開幕初日からナイター開催を実施し、競馬場内は多くの親子連れらで盛況。帯広市単独開催8年目は、馬券発売額、入場者数ともに前年初日を大幅に上回る好スタートを切った。

 午後1時の開門と同時に勝負服姿の騎手らが来場者をお出迎え。この日は日本中央競馬会(JRA)の「桜花賞」と日程が重なったこともあり、10分足らずで300人を超える競馬ファンが詰め掛けた。同2時40分の第1レース発走前には、主催者を代表して米沢則寿市長が「世界で唯一のばんえい競馬を長期的に存続できるよう、全国のファンや関係者の皆さまの協力を得てさらなる取り組みを進めたい」とあいさつ。

 第1レースから白熱の展開が繰り広げられ、コース沿いでは競走馬と並走して声援を送るファンの姿も見られた。家族5人で足を運んだ市内の岡久大希君(7)=帯広若葉小2年=は「自分の応援する馬が勝ったよ」と喜び、夕方過ぎまでレースを楽しんでいた。

 この日の馬券発売額は前年初日比23・2%増の7818万9800円。入場者数は同752人増の2631人で、2007年の市単独開催以降、最高を記録した。市ばんえい振興室の田中敬二室長は「JRAの購入客が数字を後押ししたのではないか。天候にも恵まれ、人気漫画の効果も大きく、若年層の姿まで多く見られた」と分析する。

 今年度のばんえい十勝の開催日程は来年3月30日までの計153日間。うちナイター開催は12月22日までの110日間を予定している。(小縣大輝)

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