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師走スケッチ「氷点下でブドウ収穫 池田」

ヘッドライトを頼りにブドウを収穫する町職員ら(9日午前6時15分、折原徹也撮影)

 【池田】町千代田の町営ブドウ畑で9日午前5時半から、町ブドウ・ブドウ酒研究所職員らが樹上で凍結したアイスワイン用ブドウの収穫作業をした。

 アイスワイン用は秋に収穫せずに残した「山幸」で今年は85アール分。毎年12月に氷点下10度以下になる日を選んで作業している。樹上で凍結と乾燥を繰り返して天然濃縮され、糖度は通常の倍の約40度となった。

 同日朝は畑の温度計で氷点下11度。町職員ら約30人が、ヘッドランプで照らしながら、はさみで1房ずつ摘み取っていた。作業は8日に開始。果実が凍った状態で収穫する必要があるため、日が昇って気温が高くなる前の約1時間で一気に行い、同研究所に運び出した。

 作業はほぼ2日間で終え、約2トンを収穫、来年12月に600リットルほどの極甘口のアイスワインとなって販売される。同研究所の齋藤良市製造課長は「道東の気候だからできるワイン。昨年は冷え込みが足りず難しかったが、今年は良いブドウが取れた」と話す。
(関坂典生)

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