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二中は「ノーチャイム」「時間だよ」声掛け合い まちマイ西帯広編

職員室に設置しているチャイムのスイッチを切り、学校生活を送る帯二中の生徒たち。写真は生徒会のメンバー。右から2人目が、明日見和佳生徒会長(金野和彦撮影)

 帯広第二中学校(辻野裕義校長、生徒271人)では4月から、全校で「ノーチャイム」を実施している。生徒が時間を守る大切さを意識し、自主的に行動する取り組み。「日常的に時間を守れるようになった」などと、生徒間で好評だ。



業の開始と終了を告げるチャイムは授業数にもよるが、従来は1日に15回ほど鳴っていた。「時間を意識して行動する主体性を育んでもらいたい」と、辻野校長が提案。生徒会が周知した。

 3月は木曜の週1回、試行的に実施。朝のホームルームが始まる午前8時25分と昼休み後、5時間目の授業開始となる午後1時25分の2回のみチャイムが鳴る。生徒へのアンケートでは、取り組みの継続を希望する生徒が8割以上。「意識して時間を守るようになった」「チャイムがあったら、鳴るまで席に座らなくなる」など前向きな意見が多かった。一方、「チャイムがないと学校らしくない」との声もあった。

 4月からは本格導入し、月曜から金曜まで、毎日ノーチャイムを実施。教室などに設置している時計を確認しては、「時間だよ、座ろう」と生徒間で呼び掛けることも。ノーチャイムの成果か、遅刻する生徒は1人もいないという。

 生徒会の明日見和佳会長(3年)は「時計を見て時間を気にするようになり、次の授業の準備も早くなった。互いに声掛けする機会も増えた」と笑顔。古村俊大教頭は「生徒にとってストレスなく自発的に実施できている。時間を守る習慣になれば」と期待している。
(藤島諒司)

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