子どもに夢活動継続へ キッズトライ組織化
出張理美容サービスの「VESS」(ベス、帯広市西18南4)を経営する長岡行子さん(44)ら有志は、職業体験の支援事業などを通じて子どもに夢を与える異業種組織「キッズトライ実行委員会」を結成した。長岡さん個人で行ってきた事業を、継続性のある活動にしていくのが願いで、代表委員長に長岡さんが就いた。11月には、第1弾となる人形劇上映会の開催を計画している。
キッズトライは2014年8月、長岡さんがさまざまな職業の仲間の協力を得て、子どもたちに職業体験をしてもらう事業を行ったのが最初。以来、障害のある人の就労体験や、音楽ワークショップなど5回ほど実施したが、事業ごとに実行委員会を立ち上げていた。ただ、長岡さん主導で事業ごとにメンバーが入れ替わっていた。
仕事や生きることに夢を持てる子どもを継続して育てていく環境を整備しようと、過去の事業に関わってきた有志が集まり、3月に異業種グループとして実行委員会を結成。メンバーは会社経営者や農業者、高齢者施設の代表、道議ら。
昨年7月にも主催事業で招いた、全国的に知られるろう者と健常者でつくる人形劇団「デフ・パペットシアター・ひとみ」(川崎市)を、今年も招く考え。長岡さんは「継続的かつ大きな事業に取り組んでいくには個人の力だけでは限界がある。夢を持った子どもたちを仲間とともに支援する事業をどんどん実施していきたい」と話し、仲間を募集している。
問い合わせは、VESS(0155・38・3558)へ。
(佐藤いづみ)