「わはは」で心も体も健康に 笑いヨガサークル発足
腹の底から笑って心も体も健康になろうと、十勝で本格的な「ラフター(笑い)ヨガ」のサークルが発足した。呼び掛け人の伊藤惠子さん(59)=帯広市在住=は、「わははの笑い声を十勝に広げて、たくさんの人々を元気にしたい」と仲間を募っている。
笑いヨガは、笑いとヨガの呼吸法を取り入れた健康法。1995年にインドの医師によって考案され、世界各国に広まっている。
伊藤さんは農産物卸のアグリシステム(芽室町)の伊藤英信社長の妻で、帯広で有機野菜や自然食品を扱う「ナチュラル・ココ」の社長を務める。2年前に仕事でインドを訪れ、たまたま訪れた本場の「笑いヨガ」道場の体験を通して、「国籍に関係なく誰でも理由なく笑える健康法」(伊藤さん)にすっかり魅了された。
インドで指導者の資格を取得して帰国後、「東京、札幌など都市圏では普及しているのに、十勝ではまだまだ認知されていない」と思い、サークルを立ち上げた。
22日に札幌の指導者仲間にも呼び掛け、「ナチュラル・ココ」本店で体験会を開いた。参加した13人が「通帳の残高を見て泣き笑い」「店員の接客笑い」など、それぞれの「お題」を披露し、全員で「あはは」「おほほ」の笑い声を響かせた。合間に腹式呼吸を取り入れ、最後は深呼吸でクールダウンした。
高校生のスポーツトレーナーなどを務める芽室の芦沢環さん(48)は「最初は恥じらいがあったが、楽しまなきゃ損と笑って体がすっきりした」。帯広の茂庭章子さん(55)=生命保険販売員=は「普段使っていない筋肉を実感した。営業に必要な、本物の笑顔を取り戻したい」と話していた。
活動は4月に始める。問い合わせは、ナチュラル・ココ(0155・38・3833)へ。(酒井花)