SNSの投資広告に自らアクセスしたら、投資関連のSNSグループに招待された。3カ月ほど、80人が所属するSNSグループ内のやりとりをただ眺めていたが、そこには指南役の先生がおり、「もうかった」「先生ありがとう」などの参加者のメッセージを見ているうちに、自ら「やってみます」とメッセージを書き込んでしまった。
すると、投資会社の役員を名乗る人との1対1のトークルームへ招かれ、FX投資をするように誘導された。「先生の言うとおりにやればいい」という指示をきいて半月ほどの間に4回、合計で600万円を指定の銀行口座に振り込んだ。先の投資会社のプラットフォームでは、利益が出ているようなグラフを見せられていた。
投資したお金が増えたので引き出そうとしたところ、社員を名乗る別の人物から「(引き出すには)1万2000ドルの手数料がかかる」といわれ、高額の手数料を聞いてようやく詐欺を疑い、警察署に届け出た。
SNSの「インスタグラム」で「簡単、在宅、携帯でできる」などと記載された副業広告にアクセスしたところ、サイトの管理者を名乗る人物のSNSの「LINE」に誘導された。その人物からメッセージ機能で「『いいね』を押すだけで報酬がもらえる」「振込額に応じて高額な報酬がもらえる福利厚生タスクがある」などと説明を受けた。
当初は信じていなかったが、「いいね」を押すタスクを複数回すると、3回にわたって計8950円が口座に振り込まれた。さらに福利厚生タスクで5000円を振り込むと、「賞金」の1500円を加えた6500円が返還された。
報酬が出たことで話を信じ、数日間で3回に分けて計300万円を追加したが返還はなかった。金融機関から「外国人名義の口座に高額な振り込みをしている」などと注意喚起を受け、家族に相談。詐欺を疑って警察署に届け出た。
自宅パソコンでアダルト動画サイトを閲覧中、表示された広告をクリックすると、動画再生アプリがインストールされたという通知が届いた。画面には「購入ありがとうございます。キャンセルの方は電話してください」とのメッセージが出たため、表示された電話番号にかけた。
同日はつながらなかったが、数日後、男性の携帯電話にサイト運営会社の社員を名乗る男から着信があり、「解約はできないが、60万円を支払えば、土日の利用料3000円のみもらい、残りは返金する」などと言われた。
男性は男の指示に従い、ATM(現金自動預払機)で引き出せる限度額の50万円を引き出し、コンビニで電子マネーを購入して男に番号を伝えた。
その後、請求書を男にメールで送るよう頼んでいた男性は、請求書を送ってきたメールアドレスが英数字の羅列で不自然だったことなどから不審に思い、警察署に相談した。
SNSで知り合ったシンガポール在住の女性を名乗る人から「一緒に投資で副業を」と誘われ、FX投資アプリに登録。1カ月の間で5回に分けて関係者から示された銀行口座に運用資金305万円を振り込んだ。
やりとりはすべてSNSで、投資アプリ上では多額の運用益が出ていることになっていた。運用益を換金しようとしたところ「支払いには20%の手数料がかかる」といわれ、帯広署に相談し発覚。投資アプリは偽アプリだった。
自宅に「帯広市役所健康保険課」と名乗る女から電話があり、「健康保険を払い過ぎているので3万5400円の払い戻しがある。口座は何を使っていますか」などと言われ、口座の金融機関を告げた。
直後に金融機関の職員を名乗る男から電話があり、同市内のATM(現金自動預払機)に行くよう指示。ATMに着いた女性が携帯電話から、指定された電話番号にかけると、男からATMの操作方法を指示され、99万9327円を振り込んだ。末尾の327という数字から、日付を入力していると思い込んでしまった。
同様の手口で、28日に99万9328円、29日に99万9329円を振り込んだ。30日に通帳を記帳して初めて、金を振り込んでいたことに気付いた。金融機関から振込先の口座が凍結されていると聞かされ、警察署に通報した。
自宅のパソコンで旅行サイトを閲覧していたところ、「ウイルスに感染している」とのメッセージが表示され、画面がフリーズした。メッセージ記載の電話番号にかけると、大手ソフトウエア会社の社員を名乗る男から修理代金を請求され、指示に従ってコンビニで5万円分の電子マネーを購入、裏面のコードを伝えた。男は片言の日本語を話していた。
不審に思った男性から相談を受けた家族が詐欺を疑い、男性が同署へ通報した。
SNSの「LINE」で投資学習のチャットへ誘導され、アドバイザーやサポート役と名乗る人とメッセージで交流。連絡を取り合ううちに、暗号資産投資を勧められた。
1カ月弱で複数回、指定された口座に運用資金として660万円を振り込んでしまった。投資損益がわかるアプリには利益が出ているとの表示があった。
投資アドバイザーから「サイバー攻撃に遭っていて返金できない」と配当を拒まれ、弁護士や夫に相談し発覚。同署に相談した。
自宅のパソコンで動画を見ていたところ、画面に「トロイの木馬に感染しています」といった内容のメッセージが表示された。記載されていた電話番号にかけると、ソフトウエア会社社員を名乗る女がウイルス除去費用を請求してきた。
女の指示に従い、コンビニで6回にわたって計45万円分の電子マネーカードを購入し、裏面のコードを女に伝えた。
その後、女から「返金をするので、口座番号を教えてほしい」と言われ、口座番号を伝えたが、当日になっても連絡がないため不審に思い、メッセージ記載の電話番号をインターネットで検索。サイトの口コミなどで「サポート詐欺」と指摘されていたことから、警察署に届け出た。
自宅電話に、息子を名のる男から電話があり、「カバンをなくした。財布や書類、携帯電話が入っていた」と言われ、続いてJR遺失物センターをかたる男から電話で、「息子さんの荷物が見つかったので電話しました。中に財布・封筒・携帯電話が入っている」と言われた。
その後、再び息子を名のる男から「JRに電話したらカバンが届いていたが財布が抜かれていた。会社の支払があったけど口座が動かせない。100万か200万を貸して欲しい。上司の親御さんに頭を下げに行くから家には行けない。取引先の人が行くのでその人に渡して」などと伝えられ、女性の自宅に取引先の人間をかたる者が現金を受け取りに来た。女性は詐欺と気づいて警察に通報したため、だまし取られずにすんだ。
自宅電話に、帯広署員を名のる男から電話があり、「逮捕した犯人があなた名義の通帳を持っていた。その口座から現金が下ろされている。これから家に行くので確認のためキャッシュカードを用意して欲しい」などと言われ、その後、男性宅に帯広署員を名のる男がキャッシュカードを受け取りに来た。男性は詐欺と気づいて警察に通報したため、だまし取られずにすんだ。
自宅ファックスに、「融資を希望される方は申込みください」などと記載の書面が送信された。男性が書類に必要事項を記載の上、融資を申し込んだところ、金融会社社員を名乗る男から融資に対する保証金などの名目で複数回にわたり現金を要求された。男性は指定された金融機関口座に現金合計約100万円を振り込み、だまし取られた。
SNSを通じて面識をもった外国人女性を名乗る人物から、「再生資源投資に関して方法を教える」と誘われ、続いて投資会社の社員を名乗る人物から投資方法を伝えられた。男性は約1カ月間、複数回にわたり投資に関する費用の名目で、現金合計約2100万円を振り込み、だまし取られた。
競馬情報提供会社社員を名乗る男に、「1200万円にして返すことができる。レースの情報料と馬券代を支払って欲しい」などと言われ、指定された銀行口座に現金約45万円を振り込み、だまし取られた。