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加藤さんが初CD 民謡歌手・津軽三味線奏者

初めて制作したCDアルバムを持つ加藤さん

 民謡歌手で津軽三味線奏者の加藤恵理奈さん(34)=帯広市在住=が、自身初となるCDアルバム「糸響(いとゆら)」を発売した。これまでの活動を支えてくれた人や故郷への感謝を込めた作品で、「新しいジャンルにも挑戦した自信作」とPRしている。

 加藤さんは1983年、帯広市出身。大空小、大空中、帯広北高、帯広大谷短期大学介護福祉課科卒。父で師匠の加藤流三絃会会主加藤博さんの指導のもと、3歳で民謡を始めた。幼少期から多くの民謡コンクールで賞を獲得し、2010年に石狩川流れ節名人位を獲得、11年には帯広市民劇場新人賞を受賞した。

 今回のアルバムは父の芸歴40周年と加藤流三絃会発足30周年の節目を迎え、両親と支えてくれた人への恩返しの気持ちで制作した。十勝の開拓を唄った「十勝馬唄」や青森発祥の「津軽じょんがら節~新節」など全12曲入り。昨年11月に発売し、制作期間は1年半。

 ゲストに津軽三味線を全国に広めた第一人者高橋竹山の内弟子・高橋竹童氏を迎え、東京のスタジオでレコーディングを行った。自らを育ててくれた民謡のほか、新しいジャンルに挑戦したいとの思いから、ピアノと三味線の音色に合わせ、しっとりとポップスも歌いあげた。

 CDジャケットは父の博さんが撮影し、北海道らしい青空と草原、サイロを背景に入れた。加藤さんは「父と撮影場所を探して歩くのも楽しかった」と笑顔を見せる。

 「すべての年代で楽しめる民謡だが、年齢を重ねると共に奥深さを感じる。最近では他府県での演奏も増え、コンサートで十勝から来たと話すと大きな拍手をもらえるのがうれしい。ステージから大好きな故郷の魅力を伝えられたら」と語る加藤さん。今回のアルバムについて「タイトルの『糸響』というタイトルに込めた、三味線から弾かれ生まれた音、歌で皆さんへの感謝の思いを感じてほしい」と話している。

 CD価格は税込み2000円。販売場所はCDプラザWAVE、浅原栄陽堂ほか。加藤さんはFM-JAGAで、第2・第4金曜午後0時45分からレギュラーコーナーも担当中。

 問い合わせは加藤流三絃会(0155・47・1508)へ。(米澤愛)

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