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丸谷さんの墓にブドウ移植 池田

丸谷さんが眠る埋葬地に移植された「山幸」の苗木(12正午ごろ、池田町営墓地、塩原真撮影)

 【池田】十勝ワイン生みの親で3日死去した元池田町長、元参院議員の丸谷金保さん(享年94)が土葬された町清見の町営墓地に12日午前、十勝ワインの醸造用ブドウ「山幸」の苗木が移植された。成長すれば墓がブドウの葉で覆われる。遺族ではモニュメントなどの建立も検討している。

 ブドウの苗木移植は、丸谷さんの遺族の要望。町は草木の植栽について、高さ70センチ以上に伸びないことを条件に認めている。

 山幸は、十勝ワイン誕生のヒントなった山ブドウを交配して開発された独自品種で寒さにも強い。この日は、町ブドウ・ブドウ酒研究所の元職員が、同研究所から遺族が購入した高さ約20センチの苗木6本を土盛りした墓の周辺に植えた。今後、関係者が手入れし、苗木を強くするため今後2年間は花芽を取り、3年目に実を結ぶという。

 丸谷さんは、本人の遺志でひつぎに約130本の十勝ワインを注ぎ、土葬された。次女で総合ワインコンサルタントの田辺由美さん(61)は「『墓にブドウを』という父の遺志を引き継いだ。ブドウは土に返った父のエネルギーを得て育っていく。そのブドウの成長を見ながら父をしのび、自分の仕事の糧にしたい」と話している。
(平野明)

 

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