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連携して障害者スポーツを 十勝の各団体初の会合

会合に参加した各団体の指導者・選手ら。前列左から3人目が真田さん、後列右から2人目が中尾さん

 2020年の東京パラリンピック開催決定を機に、十勝での障害者スポーツの普及を進めようと、管内の7団体と選手らが5日、市内で初の顔合わせ会合を開いた。水泳、視覚障害者卓球、乗馬、トランポリン、精神障害者フットサル、車椅子カーリングなどの指導者・選手14人が集まり、十勝で現在約200人と推定される障害者スポーツ人口を増やし、「誰もがスポーツを楽しめる環境整備を」と情報発信の手法などを話し合った。

 十勝の障害者スポーツは1983年に三笠宮寛仁親王を迎えて第4回全道ハンディキャップスキー大会(芽室町)が開かれ、翌年のインスブルック冬季パラリンピックのスキー競技に中尾保則さん、伊藤洋子さん(ともに帯広市)が日本代表になった。水泳競技でも帯広盲学校出の小野智華子さんが昨年のロンドン・パラリンピックで入賞した。これまで管内の各競技団体が一堂に会したことがなかったため、真田正樹・十勝地区障がい者水泳懇話会代表らの呼び掛けで初の会合を十勝毎日新聞社で開いた。

 まず呼び掛け人の真田さんが「十勝の障害者スポーツが少しずつ理解されてきた。自由に話し合う場を」とあいさつ。視覚障害者卓球の帯広STTクラブで活動する佐藤広道さん、障害者乗馬を進めるRDAちくだいの柏村文郎顧問、障害児にトランポリンを指導する清野真知さん、十勝精神障害者スポーツクラブ・アユターレの酒井一浩代表、車椅子カーリングで活躍する加納久志さんと福嶋孝宏さんらが活動の現状と課題を説明した。

 障害者乗馬では「馬の歩行による刺激で、リハビリでもできなかった動作を障害児ができるようになる」(柏村顧問)、トランポリンでも「三半規管の機能が整いバランスが取れるようになる」(清野さん)と効果が語られた。また「卓球台が古くて更新したいが約30万円の費用が確保できない」(帯広STTクラブ)などの課題も挙げられた。

 会合に出席した障害者スキー元日本代表の中尾さん(61)は「各団体の活動が継続できるシステムをみんなの力で確立してほしい」、幕別札内スポーツクラブの小田新紀マネジャーは「いつでもどこでも誰でもできるスポーツ文化を」と訴えた。各団体はインターネットの交流サイトなどで今後も連携を強め、協力して情報発信を進めることにした。(横田光俊)

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  • 真田正樹さん

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  • 中尾保則さん

    中尾保則さん

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