[PR] 十勝の畑作農家で導入増える 自動操舵と精密農業
自動操舵と精密農業、次のステージへ
■ニコン・トリンブル 宮本信太郎氏に聞く
十勝の畑作農家への導入が増えている、トラクターのGNSS(全球測位衛星システム)ガイダンスと自動操舵システム。耕起から播(は)種、施肥、防除、収穫までの省力化が進んでいるなか、今後の活用方法について、ニコン・トリンブル農業システム営業部の宮本信太郎シニアマネージャーに話を聞いた。
十勝の自動操舵は、まだ数千台しかない
― この数年でかなり自動化が進んだと感じるが。
十勝で稼働する自動操舵システムは約数千台、当社の機材も多くの台数を導入いただいているが、まだまだ少ない。
次世代型の農業をやるなら、一家に1台ではなく複数台が必要だと思う。1台でも労働負荷の軽減に貢献できているが、異なるトラクターで行う作業をすべて自動操舵で行うと、作業の中身を1年中モニタリングして、後から活用できるようになる。
自動操舵は精密農業アプリと連動し、皆さんの営農をトータルで管理・支援するシステムに進化している。
複数台で取得した ほ場データが生きる
―「精密農業」とは。
誤差2〜3センチの高精度測位で動くことが精密農業ではない。走行して取得したほ場のデータを自動で蓄積し、翌年以降の作業の進め方を考えるとき、このデータに基づいて緻密にやること。使った農業資材の量や、自分の手順が適切だったか確かめ、見えなかった部分にも気づいて改善につながる。
また、今までベテランの人しかできなかった作業でも、データをガイダンスとして利用すれば、新規就農者や経験の浅い人に具体的にポイントを伝えられる。自動操舵を通じて、これまでの経験値を新しいメンバーに引き継げることが、データ利用の大きなメリットだ。
精密農業なら、これまでの経験が継承できる
―具体的にどんなメリットが。
個々の農家で異なる仕事の中身を、データで見える化できるから、「うちの仕事の標準作業書」が作れる。培ってきた経験や知識を、この時期はこういう精度でこんな仕事をする、と後継者にもデータが伝えてくれる。
30年の営農の気づきを、次の人に伝えるのにまた10年かけるのは、もったいない。全ての作業に同じ性能の自動操舵を導入すれば、それが実現できる。
機械にもっと仕事を任せ、新しい農家の「働き方」を
―目指す農業・農家の形は。
十勝だけでなく、世界中の農業が抱える問題は、農業従事者の減少と高齢化。これを解決するのはロボットではなく、人間自身だ。
データをうまく蓄積し最先端の自動操舵を活用すれば、経験を積んだ男性だけでなく、女性や高齢者、未経験者も農業従事者として十分活躍できる。
こうして、農家の皆さんがより効率的に仕事に取り組めれば、家族や友人などと過ごす余裕も今よりもっと多くなるはず。それがニコン・トリンブルの願いだ。
株式会社ニコン・トリンブル
東京都大田区南蒲田2-16-2
https://www.nikon-trimble.co.jp/
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