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歌人の時田則雄さん、17年ぶりエッセー集出版

17年ぶりのエッセー集を手にする時田さん

 十勝を拠点に活動する歌人の時田則雄さん(69)=帯広市在住=が、17年ぶりのエッセー集「陽(ひ)を翔(かけ)るトラクター-農文一体」(角川書店)を出版した。農業人としての顔も持つ時田さんの、日々の暮らしや郷土への思いが詰まっている。

 時田さんは1946年帯広生まれ。80年に角川短歌賞を受賞して歌壇デビューし、82年に「北方論」で現代歌人協会賞を受けた。2014年には地域文化功労者表彰など、歌人として多数の受賞歴を持つ。表現者集団「劇場」の代表で、NPO十勝文化会議理事、十勝毎日新聞の「編集余録」の執筆も務める。

 「陽を翔る-」は18冊目の著作で、エッセー集は99年出版の「北の家族」(家の光協会)以来。日本文化厚生農業協同組合連合会の機関誌や読売新聞の他、03~12年に十勝毎日新聞の「かちまい論壇」に寄せたエッセーを、自作の短歌も折り込みながら1冊にまとめている。

 第1章は、農場を経営する時田さんの日々の暮らしや家族との思い出が中心。第2章では野原水嶺や中城ふみ子など十勝を代表する歌人に触れ、第3章では十勝を軸にアイヌや農業、環太平洋連携協定(TPP)など幅広い話題について思いをつづっている。

 今回の出版について、時田さんは「好きで続けてきたことが、1冊の本として結実することはとてもうれしい」と話す。本の帯には時田さんが角川短歌賞を受けたときの選考委員を務めた歌人馬場あき子さんが推薦文を寄せており、時田さんは「身に余る光栄」と感激している。

 定価1600円(税別)。帯広喜久屋書店を含む全国の書店で取り扱っている。(大木祐介)

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