馬文化学ぶ 帯広の森で馬搬イベント
帯広の森はぐくーむで29日、イベント「馬と一緒に森づくり」(はぐくーむ主宰)が開かれた。家族連れなどが集まり、切り出した木を馬で運ぶ、昔ながらの馬搬(ばはん)の技術に触れた。
開拓時代、十勝の林業現場で主流だった馬搬を実践することで、馬文化の継承や、馬に興味を持つ人たちの世代を超えた交流を深めるのが目的。一般市民をはじめ、帯広畜産大学の馬術部、同うま部、帯広農業高校の生徒ら約70人が集合した。
幕別町内で牧場を経営する蛭川徹さんと、蛭川さん所有の「桃姫」「チョウスケ」の馬2頭が馬搬を実践。2頭は同森の中に置かれていた長さ3メートル近い丸太を、10メートルほどの距離で何度も引っ張り、運んだ。
間近で見学した竹中涼香さん(11)=帯広豊成小学校6年=は「おとなしい馬だけど、丸太を運びだす力はすごい」と驚きの表情を見せた。参加者は他に、まき割りやパン作りなどにも挑戦した。(大木祐介)