自然豊かな十勝は、四季を通じてさまざまな花が姿を見せる。
春にはフクジュソウやフキノトウを皮切りにサクラやツツジが咲きほころび、
夏から秋にかけては、市街地や山野、畑地にも彩りが加わる。
山々には貴重な高山植物が咲き、
畑地に咲くジャガイモやソバ、ナタネの花は十勝ならではのパノラマの絶景を作り出す。
雄大な十勝の景観を引き立てる花々やその名所を見応えある写真や動画で紹介する。
第二弾は、夏の花。
ヒマワリ農園 本別・西勇足196ノ5(2018年8月11日撮影)
新得物産サホロ農園(新得町)のソバの花(2018年7月19日撮影)
豊北原生花園(浦幌町)のセンダイハギ(2018年6月6日撮影)
菜の花の黄色いじゅうたん 音更・波佐農場(2018年5月18日撮影)
▽菜の花(5月上旬~下旬)
道東道音更帯広ICから十勝川温泉を結ぶ観光街道「音更メロディーライン」の沿いの5・3ヘクタール一面が黄色いじゅうたんに。
▽スモモ(5月中旬)
約3ヘクタールの敷地に1000本のスモモの木が植えられ、開花時期にはせり出した枝がトンネルのようになる。小ぶりの白い花が甘い香りを放つ。
▽コスモス(9月中旬~10月中旬)
約2・3ヘクタールの敷地に桃色や赤紫、白など色とりどりのコスモスが咲きほころぶ。
▽ハマナス(7月上旬~8月末)
太平洋岸の砂地に自生し、こぶし大の紅色の花を付ける。一帯では潮風と合わせて特有の甘い香りも楽しめる。
▽コケモモ、アヤメ類(6月~9月)
リレーのように次々と花が咲く。6月中旬にはセンダイハギが一斉に開花し、一面が黄色に染まる。道東の海岸エリアでは初夏でも霧に包まれることが多く、防寒対策が必要。
▽フジ(6月中旬~下旬)
総延長130メートルにわたってフジ棚があり、約80株のフジが薄紫色のかわいらしい花を付ける。
▽高山植物(7月上旬~中旬)
大雪山国立公園の中央に位置し、チングルマやツガザクラなど北海道を代表する高山植物が一挙に見られる。登山道途中にはトムラウシ公園など日本庭園を思わせる景観が広がっている。日帰りでの頂上往復は丸1日を要し、健脚者向け。
▽パンジー、ベゴニアなど(5月~10月)
直径18メートルの巨大花時計「ハナック」の花壇には、2万株前後の花々が月替わりで植えられる。チューリップやパンジー、ベゴニア、マリーゴールドなど10種類以上が花壇を飾り、周辺の緑の公園とのコントラストも美しい。
▽亜麻(6月下旬~7月上旬)
5ヘクタールの畑が薄紫色に彩られる。朝から太陽が出ている日は昼を過ぎると花が散ってしまうが、次の日には新たなつぼみが硬貨ほどの小さな花を咲かせる。
▽オオバナノエンレイソウ(5月中旬~6月上旬)
敷地内の約28ヘクタールに自生する。開花期には森全体に白いじゅうたんが広がる。エゾオオサクラも点在しており、白とピンクのコントラストが美しい。早い時期にはカタクリも咲く。
▽ソバ(7月下旬~8月上旬)
今年は北新得と上佐幌、福山の3カ所に計88ヘクタールでボタン、キタワセ、レラノカオリ、ダッタンの4品種を作付けする予定。比較的に草丈が高く、道路に面した畑では、開花期には白い花と黄緑色の葉が作り出すパステルのコントラストを目の高さで楽しむことができる。
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