〈審査員総評〉

今回は十勝管内の高校生から57点の作品が寄せられました。全体的に力の込められた作品、独自のアレンジが効いた作品など、ひと工夫もふた工夫も凝らした作品が多いように感じます。また、昨年、1年生で上位入賞していた生徒たちが、2年生になり一生懸命に努力し成長している姿が見受けられます。見たものを写しとるだけではなく、オリジナリティーのあるものを創造しようとする気持ちが作品から伝わってきます。特に最優秀賞に選ばれた作品は、キャンバスではなく板を彫刻刀で掘り込み、そこに着色を施したインパクトのある作品で、歯の質感、舌に施されたタトゥーのような図柄など見るものを惹きつける魅力があります。ぜひ、展示会場で実物をご覧ください。（審査員代表／NPO十勝文化会議副理事長・美術部会長　瀧川秀敏）