現場で紙面検索…アプリ活用 
身近な情報が会話の引き出し 十勝シティデザイン 代表取締役 ホテルヌプカ 総支配人 坂口琴美さん

電子版をどのように使っていますか。

もう何年も前、東京にいたころ(2015年まで在住)から使っています。飲食店を経営していたので農家とのつながりが深くて、農業から消費者への流れに関心がありました。 1日のうち、ランダムなすき間時間にスマホアプリで読みます。どんなトップ記事が出ているのかをまず見て、ざっと他のタイトルやキャッチーな写真を見たり。現場で紙面が読めない時に、紙面ビューアーも見たり、最近は新型コロナウイルスの情報。あとは知っている方のコラムなどですね。地域に貢献してくれている人たちの文章は、身近な存在なだけに言葉として入ってきやすい。

情報はどのように役立っていますか。

十勝は知り合いの知り合いがもう知人、友人というくらい人の関係が近い地域ですから、共通の会話の引き出しにもなります。人と接するのに加えて、かちまいの情報がより多くの引き出しを作ってくれている。おくやみ情報は、大切な人の誰かに何かがあったら、と生活の一部として見ています。 地域に深く根ざしたメディアだからこそ、日ごろ必要な情報が身近にある。自分と関わりのある人や子どもたちが載るとうれしい。その確率も高い。地域をつないでくれており、新聞の原点でしょう。かちまいでなければ読めないものがあって、独特で読み続けたくなるメディアです。

特にどんな記事が気になりますか。

十勝の歴史ある企業の記事は気になります。開拓140年の歴史で、100年以上続いている企業がある。名前は知っていても普段は接点がないと、どんな活動をされているのかと気になります。当社のような新しい会社が、地域とどう共存していけるかを考えたりします。 人口を減らさないために、農業と絡めて何かを生み出したり、いい人材に十勝へ着地してもらいたいですから、農業プラスIT(情報技術)、農業×Xのようなニュースも興味があります。「町なか」が活性化してほしいので、地価など不動産の情報も気になります。

電子版に今後期待することはありますか。

十勝だからできる「日常」に関する情報をもっと推してほしいですね。例えば、アウトドア。バーベキュー、サウナ、山登り、釣り、スキー、カヌー、野鳥観察などはとても身近で道外からのファンも多いコンテンツ。特にバーベキューは休みの定番の憩いの時間ではないでしょうか。キャンプ場やゲレンデの状態がタイムリーに見られると便利ですね。 地域性にうまく便乗してもらえたら、人の動きが生まれて地域活性化につながるでしょうね。あすどこへ行くかを促してくれたりとか。今週末のバーベキュースポットなど人がつながりやすくなる情報から人がつながって、さらにリピートが生まれて、地域が盛り上がるといいですね。