新天地で医療人材育成を~あのね、こどもはね(21)神尾智予氏
大阪出身の私は、北海道に移住して今年で12年目を迎えます。今年3月末、札幌市から音更町へ引っ越してきました。人生で16回目の引っ越しとなりましたが、これまでのどの地よりも広大な空と大地に包まれる十勝の風景に、毎日感動しています。
4人の娘を育てながら、これまで助産師として病院勤務を続けてきましたが、今年4月から帯広大谷短期大学の看護学科で教育助手として勤務しています。
看護教員への転職を考えたきっかけは、長女が助産学校に進学したことでした。看護学生時代は弱音を吐かなかった娘が、産泊実習が始まると涙ながらに電話をかけてくる日々。看護学生にとって実習がどれほど大変かを改めて感じました。
4人の娘を育てながら、これまで助産師として病院勤務を続けてきましたが、今年4月から帯広大谷短期大学の看護学科で教育助手として勤務しています。
看護教員への転職を考えたきっかけは、長女が助産学校に進学したことでした。看護学生時代は弱音を吐かなかった娘が、産泊実習が始まると涙ながらに電話をかけてくる日々。看護学生にとって実習がどれほど大変かを改めて感じました。
そんな姿を見て、「もし自分が教える立場だったら、どんな支援ができるだろう」と考えるようになりました。近年は少子化の影響で分娩(ぶんべん)を取り扱う産婦人科が減り、助産師としての実践の場も限られてきています。私自身も助産師業務より看護師業務の比重が増え、転職を考えていた折に現在の職に出合いました。
まだ教員としての経験は浅いですが、長年の臨床経験を糧に、学生一人ひとりの成長を支えられるよう努めていきたいと思います。
休日は家族と道の駅巡り(同短大のキャラクター「ひよマル」と共に巡っていて、公式インスタグラムにて公開)やドライブを楽しみながら、十勝の自然と人の温かさに触れています。
新たな土地での生活を楽しみつつ、地域医療に貢献できる人材育成に力を尽くしていきたいです。(神尾智予)
<かみお・ちよ>
大阪府出身。鳥取県立倉吉総合看護専門学校保健助産学科を卒業後、大阪と札幌の病院で看護師・助産師として勤務。勤務のかたわら放送大学を卒業。現在は星槎大学大学院教育実践研究科で学びながら、2025年4月から帯広大谷短期大学看護学科教育助手として勤務。看護師、保健師、助産師。4人の娘を育てる母でもあり、子育てや母子支援に関心を持っている。
あのね、こどもはね
帯広大谷短期大学の5人の先生による寄稿。社会福祉科子ども福祉専攻 青木謙介教授(専攻長)、同 高橋由紀雄准教授、同 前田恵専任講師、同 滝澤真毅非常勤講師、看護学科 嶋田純助教。





