暑い夏、適切な水分補給を~あのね、こどもはね(18)嶋田純先生
記録的な猛暑日が続き、大人も子どもも大変な気候です。熱中症対策として、こまめな水分と塩分補給は欠かせません。しかし、水分補給にジュースやスポーツ飲料の飲みすぎには注意が必要と言われています。
「ペットボトル症候群」をご存じでしょうか?正式には「清涼飲料水ケトーシス」と言いますが、ジュースやスポーツドリンクなどの糖質を多く含む飲み物をたくさん飲むことで、血糖値が急激に上昇し、さまざまな症状を引き起こします。
血液中の糖分が急激に高くなると、体は血液中の糖分を一定の値にしようとします。その働きが間に合わないくらいの糖分を摂取すると、代謝が追いつかなくなり大量の尿、吐き気、だるさというような症状が起こります。重症だと意識障害を起こすこともあり、糖尿病の一種です。
3~5歳の子どもの添加糖摂取量の目安は10グラム程度と言われています。しかし、オレンジジュース(500ミリリットル)には約60グラム、スポーツドリンク(同)には約45グラムの添加糖が入っていて、結構な量の糖分が入っています。糖分のとりすぎは、肥満や虫歯、便秘の原因にもなります。
水分補給には、室内なら水や麦茶が良いです。食事の時のみそ汁は、塩分もとれてバランスが良いですね。また、よく汗をかくなら、経口補水液をお勧めします。経口補水液は水分と塩分、糖分がバランスよく調整された飲み物です。お家で作る方法は、水1リットルに対して、砂糖40グラムと塩1・5グラムを混ぜて冷やすだけです。お好みでレモン果汁を混ぜても良いです。
暑い夏を楽しく過ごすことができるように、日陰での休憩、帽子や涼しい服装の着用、無理のない活動なども大切です。上手に水分をとって暑い夏を乗り切りましょう。(嶋田純)
「ペットボトル症候群」をご存じでしょうか?正式には「清涼飲料水ケトーシス」と言いますが、ジュースやスポーツドリンクなどの糖質を多く含む飲み物をたくさん飲むことで、血糖値が急激に上昇し、さまざまな症状を引き起こします。
血液中の糖分が急激に高くなると、体は血液中の糖分を一定の値にしようとします。その働きが間に合わないくらいの糖分を摂取すると、代謝が追いつかなくなり大量の尿、吐き気、だるさというような症状が起こります。重症だと意識障害を起こすこともあり、糖尿病の一種です。
3~5歳の子どもの添加糖摂取量の目安は10グラム程度と言われています。しかし、オレンジジュース(500ミリリットル)には約60グラム、スポーツドリンク(同)には約45グラムの添加糖が入っていて、結構な量の糖分が入っています。糖分のとりすぎは、肥満や虫歯、便秘の原因にもなります。
水分補給には、室内なら水や麦茶が良いです。食事の時のみそ汁は、塩分もとれてバランスが良いですね。また、よく汗をかくなら、経口補水液をお勧めします。経口補水液は水分と塩分、糖分がバランスよく調整された飲み物です。お家で作る方法は、水1リットルに対して、砂糖40グラムと塩1・5グラムを混ぜて冷やすだけです。お好みでレモン果汁を混ぜても良いです。
暑い夏を楽しく過ごすことができるように、日陰での休憩、帽子や涼しい服装の着用、無理のない活動なども大切です。上手に水分をとって暑い夏を乗り切りましょう。(嶋田純)
<しまだ・じゅん>
看護師、専門は小児看護学。臨床で30年働いた後、札幌市立大学大学院看護学研究科看護学専攻博士前期課程を修了。学修中に北海道教育大学の非常勤講師、修了後に札幌市立大学看護学部特任助教、北海道看護専門学校の実習インストラクター、保育士養成施設「子ども學舎」の非常勤講師の兼務を経て、2023年4月から帯広大谷短大看護学科助教。
あのね、こどもはね
帯広大谷短期大学の5人の先生による寄稿。社会福祉科子ども福祉専攻 青木謙介教授(専攻長)、同 高橋由紀雄准教授、同 前田恵専任講師、同 滝澤真毅非常勤講師、看護学科 嶋田純助教。