周りより小さい?1年前と比べて~あのね、こどもはね(14)嶋田純先生
新しい季節の始まりです。楽しみではありますが、慌ただしい季節でもありますね。子どもの衣替えをすると、洋服がサイズアウトしてうれしいやらがっかりやら。
健康診査のために、小児科外来を訪れる元気な子どもが多いのもこの季節。元気なのに病院に来ると、玄関であとずさりする子どももいます。やっと中に入ったと思っても身長測定で、身長計の上でくねくねしたり、しゃがみ込んだりと、真っすぐ立って測るまで時間がかかることもしばしば。ちょっとした姿勢の加減で数センチ変わることがあります。
「○○組さんになるのね。どのくらい大きくなったかみてみよう」などと声をかけて、頭の後ろ、背中、お尻、かかとをしっかり支柱につけて、真っすぐ前を向くようにして正確に測ります。「頑張ったね」と子どもをねぎらい、「何センチですよ」と伝えると「えっ!そんなに伸びたの?」とびっくりする親御さんもおられます。
乳幼児期はとても成長の早い時期。4歳頃では生まれた時の体重で約5倍、身長では約2倍に成長すると言われています。前のシーズンで着ていた洋服も小さくなるはずです。
わが家の長男は、いつもクラスで1番小さかったのですが、気にしていませんでした。次男に抜かれ、三男に追いつかれそうになって、いささか心配になり、小児科外来を受診したことがあります。
小児科の医師は、それまで計測した身長を成長曲線という、性別や年齢ごとの平均値や標準偏差を曲線で表した表につけて診ます。「平均身長より小さめだけど、ちゃんと大きくなっているので心配いりませんよ」と言われて、ホッとしたことを思い出します。
測った時の大きさだけで判断するのではなく、半年前、1年前、2年前と比べてどのように伸びているかをみることが大切です。身長や体重を測る機会がある時は、母子手帳などを持参して、継続的に書いておくことをお勧めします。(嶋田純)
健康診査のために、小児科外来を訪れる元気な子どもが多いのもこの季節。元気なのに病院に来ると、玄関であとずさりする子どももいます。やっと中に入ったと思っても身長測定で、身長計の上でくねくねしたり、しゃがみ込んだりと、真っすぐ立って測るまで時間がかかることもしばしば。ちょっとした姿勢の加減で数センチ変わることがあります。
「○○組さんになるのね。どのくらい大きくなったかみてみよう」などと声をかけて、頭の後ろ、背中、お尻、かかとをしっかり支柱につけて、真っすぐ前を向くようにして正確に測ります。「頑張ったね」と子どもをねぎらい、「何センチですよ」と伝えると「えっ!そんなに伸びたの?」とびっくりする親御さんもおられます。
乳幼児期はとても成長の早い時期。4歳頃では生まれた時の体重で約5倍、身長では約2倍に成長すると言われています。前のシーズンで着ていた洋服も小さくなるはずです。
わが家の長男は、いつもクラスで1番小さかったのですが、気にしていませんでした。次男に抜かれ、三男に追いつかれそうになって、いささか心配になり、小児科外来を受診したことがあります。
小児科の医師は、それまで計測した身長を成長曲線という、性別や年齢ごとの平均値や標準偏差を曲線で表した表につけて診ます。「平均身長より小さめだけど、ちゃんと大きくなっているので心配いりませんよ」と言われて、ホッとしたことを思い出します。
測った時の大きさだけで判断するのではなく、半年前、1年前、2年前と比べてどのように伸びているかをみることが大切です。身長や体重を測る機会がある時は、母子手帳などを持参して、継続的に書いておくことをお勧めします。(嶋田純)
<しまだ・じゅん>
看護師、専門は小児看護学。臨床で30年働いた後、札幌市立大学大学院看護学研究科看護学専攻博士前期課程を修了。学修中に北海道教育大学の非常勤講師、修了後に札幌市立大学看護学部特任助教、北海道看護専門学校の実習インストラクター、保育士養成施設「子ども學舎」の非常勤講師の兼務を経て、2023年4月から帯広大谷短大看護学科助教。
あのね、こどもはね
帯広大谷短期大学の5人の先生による寄稿。社会福祉科子ども福祉専攻 青木謙介教授(専攻長)、同 高橋由紀雄准教授、同 前田恵専任講師、同 滝澤真毅非常勤講師、看護学科 嶋田純助教。