投げるちから、雪玉使って鍛える~あのね、こどもはね(12)青木謙介氏
ようやく雪が降りました。1月下旬に帯広市内に積雪がなかったのは、51年ぶりだったそうです。たくさんの雪が降ると、子どもたちは大はしゃぎ。これからはたくさんの雪遊びができますね。
スポーツ庁の2023年度調査によると、児童生徒の体力はコロナ禍以前の水準に至っていないと報告しています。特に小学生のソフトボール投げは、21年度までずっと低下傾向を示しており、その後は下げ止まりの傾向が見られています。
投能力の低下にはさまざまな原因が考えられますが、子どもたちが外遊びとして、投げる遊びや運動をあまりやらなくなったことが原因の一つだと考えられます。
小学生のデータからお話をしましたが、児童期の体力は幼児期からの運動遊びが大きく関係しています。特に投能力は投げた経験の有無によって大きく変わり、幼児期からの遊びの中で身に付けていくことが大切です。
ボールは幼児にとって楽しく遊べる道具です。これまでの研究によると、家庭に多種類のボールを持っている子どもの体力が高いことがわかっています。大きさや形、素材が違うたくさんの種類のボールがあると良いでしょう。アメリカンフットボールやラグビーボールなどのだ円形のボールは、イレギュラーなバウンドをするので神経系を鍛えるトレーニングとしても利用できます(投げ方も難しいです)。
さて冬の季節は外でのボール遊びが難しくなります。この時期におすすめの投げる遊びは、雪玉を作って投げることです。
幼児には雪合戦のような人に投げ付ける遊びよりも、どれだけ遠くに投げることができるか競う遠投が良いと思います。目標物に当てることを競うことも良いでしょう。雪を固めて雪玉を作ることは、腕の筋力や握力の強化にもつながり大事な運動です。春の雪解けまで、雪を使った外遊びで楽しく体力向上をしてみてくださいね。(青木謙介)
スポーツ庁の2023年度調査によると、児童生徒の体力はコロナ禍以前の水準に至っていないと報告しています。特に小学生のソフトボール投げは、21年度までずっと低下傾向を示しており、その後は下げ止まりの傾向が見られています。
投能力の低下にはさまざまな原因が考えられますが、子どもたちが外遊びとして、投げる遊びや運動をあまりやらなくなったことが原因の一つだと考えられます。
小学生のデータからお話をしましたが、児童期の体力は幼児期からの運動遊びが大きく関係しています。特に投能力は投げた経験の有無によって大きく変わり、幼児期からの遊びの中で身に付けていくことが大切です。
ボールは幼児にとって楽しく遊べる道具です。これまでの研究によると、家庭に多種類のボールを持っている子どもの体力が高いことがわかっています。大きさや形、素材が違うたくさんの種類のボールがあると良いでしょう。アメリカンフットボールやラグビーボールなどのだ円形のボールは、イレギュラーなバウンドをするので神経系を鍛えるトレーニングとしても利用できます(投げ方も難しいです)。
さて冬の季節は外でのボール遊びが難しくなります。この時期におすすめの投げる遊びは、雪玉を作って投げることです。
幼児には雪合戦のような人に投げ付ける遊びよりも、どれだけ遠くに投げることができるか競う遠投が良いと思います。目標物に当てることを競うことも良いでしょう。雪を固めて雪玉を作ることは、腕の筋力や握力の強化にもつながり大事な運動です。春の雪解けまで、雪を使った外遊びで楽しく体力向上をしてみてくださいね。(青木謙介)
<あおき・けんすけ>
帯広大谷短期大学社会福祉科子ども福祉専攻准教授、保育士、日本スポーツ協会アスレティックトレーナー、鍼灸師、健康運動指導士。専門はスポーツ医学、幼児体育学、発育発達学。筑波大学大学院出身。環太平洋大学、聖カタリナ大学を経て2023年から現職。短大の仕事のほか、全国高校総体や国民スポーツ大会などにトレーナー帯同している。
あのね、こどもはね
帯広大谷短期大学の5人の先生による寄稿。社会福祉科子ども福祉専攻 青木謙介教授(専攻長)、同 高橋由紀雄准教授、同 前田恵専任講師、同 滝澤真毅非常勤講師、看護学科 嶋田純助教。