十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年11月号

特集/レトロかわいい十勝

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫「一番おいしいカレー」

 かちまいをご覧の皆さま、こんにちは。クッキングエンターテイナーの大西哲也です。今日もよろしくお願いいたします。このコーナーはタイトルの通り、料理をおいしくする“ひと工夫”を分かりやすく解説します。「なぜそれをするのか」が理解できると、料理が簡単に・おいしく・楽しくなりますよ。

 お正月気分も終わると、普通のものが食べたくなります。代表的なのがカレーですね。みなさんそれぞれ、こだわりの作り方や隠し味なんかがあると思いますが、こんなことを聞いたことがありませんか? 「箱の裏通りのレシピで作ったカレーが一番おいしい」と。

 確かに、“ルーを入れるときに火を止める”が書いてあって、それは大事だな、くらいには思っていましたが、しっかりと読んでその通りに作ったことは無いかもしれないと思い、改めて読み込んでみると、思いもよらない情報がたくさん書いてありました。

 例えば商品ごとに「そのルーに一番合う肉の種類」「火の強さと変えるタイミング」「野菜の切り方・大きさ・炒める時間」までもがしっかりと指定されており、なんとなく自分が認識していた調理法とは少し違ったのです。

 試しに完全にその通りに作ってみると…おいしい!全ての味のバランスや食感がちょうど良く、何杯でも食べられて食べ飽きしないカレーができたのです。これ以上何かアレンジするとしても、ほんの少し辛味や風味を足すくらいでいいかもしれません。

 学生時代から20年以上カレーの研究をしてきましたが、いつの間にかアレンジが前提になり、変に凝り固まった考えになっていたことに気付きました。改めて、基本に立ち返って、説明を「しっかりと読む」ことが大事だと、背筋の伸びる出来事でした。

 動画ではより詳しく解説しておりますので、ご覧ください。

YouTube「COCOCOROチャンネル

★今回の動画はこちら

<おおにし・てつや>
 1982年本別町生まれ。本別高、専門学校を卒業後、自動車整備士、旅行会社の添乗員などを経て、2016年3月に趣味の料理で旭川市にて起業。「0024(おおにし)クッキングスタジオ」として出張料理・ポップアップレストラン等の活動の後、2017年3月東京都調布市にて合同会社teamsupportと共同でダイニングバー「COCOCORO」を開店。著書に「COCOCORO大西哲也のドヤ飯」「COCOCORO大西哲也の神だれ無限レシピ」(大和書房)、「COCOCORO大西哲也のレンチン レベチ飯」(扶桑社)。

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫

 十勝毎日新聞をご覧の皆さま、はじめまして。クッキングエンターテイナーの大西哲也と申します。本別町出身で、今は東京で飲食店を経営しながらYouTubeで料理動画を配信したり、料理で人に喜んでもらうためにさまざまな活動をしております。これから時々このせいかつ掲示板で料理のお話をさせていただきます。よろしくお願いいたします。

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