十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2025年9月号

特集/個性いろいろ 十勝のワイン

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫「サンマの目利き」

 かちまいをご覧の皆さま、こんにちは。クッキングエンターテイナーの大西哲也です。今月もよろしくお願いいたします。このコーナーでは、料理をもっとおいしく・楽しくする“ひと工夫”を、分かりやすく解説しています。「なるほど!」と納得できると、料理の腕がぐっと上がりますよ。

 さて、今年はサンマが豊漁! 近年は不漁や小さいサイズのサンマが続いていましたが、今年は全国的に活気づいています。特に十勝は釧路や根室から朝取れのサンマが届くため、日本でも屈指の鮮度と質のものを食べられる場所です。今年はぜひ、旬のサンマを味わってください。

 先日テレビで「サンマの目利き」について少しだけ話したのですが、紙面ではよりマニアックに、詳しい視点をお伝えします。

 よく知られているのは「くちばしが黄色いと鮮度が高い」という見分け方。しかし、実はもっと大事なポイントがあります。それは「肛門」。鮮度の良いサンマは、肛門と生殖器の二つの穴がはっきり確認できます。劣化が進むと、ここが崩れて一つに見えてしまうのです。これはあまり知られていない、プロならではの目利きの視点です。

 さらに、体は大きい方が脂がのっています。顔に比べて体がしっかりしているもの、特に「肩が盛り上がっているように見える」サンマは極上品。そして箱買いをする人は「入り数」に注目してください。2キロの箱に何本入っているかを示すもので、10本以下ならかなり大型。値は張りますが、脂ののりも別格です。

 鮮度・サイズ・体格を見極めて、今年のサンマを最高の状態で楽しんでみてください。七輪(しちりん)でじっくり塩焼きにしたときの香ばしさと脂のうまみは、まさに旬ならではのごちそうです。

 それではまた来月。したっけ!

<おおにし・てつや>
 1982年本別町生まれ。本別高、専門学校を卒業後、自動車整備士、旅行会社の添乗員などを経て、2016年3月に趣味の料理で旭川市にて起業。「0024(おおにし)クッキングスタジオ」として出張料理・ポップアップレストラン等の活動の後、2017年3月東京都調布市にて合同会社teamsupportと共同でダイニングバー「COCOCORO」を開店。著書に「COCOCORO大西哲也のドヤ飯」「COCOCORO大西哲也の神だれ無限レシピ」(大和書房)、「COCOCORO大西哲也のレンチン レベチ飯」(扶桑社)。

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫

 十勝毎日新聞をご覧の皆さま、はじめまして。クッキングエンターテイナーの大西哲也と申します。本別町出身で、今は東京で飲食店を経営しながらYouTubeで料理動画を配信したり、料理で人に喜んでもらうためにさまざまな活動をしております。これから時々このせいかつ掲示板で料理のお話をさせていただきます。よろしくお願いいたします。

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