十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2025年8月号

特集/夏の学びチャレンジ

夏の学びチャレンジ(5)「Chai的自由研究 調べてみよう!~大樹町宇宙交流センター SORA」

実験で使われたロケットを間近で見られる。右から小型ハイブリッドロケット「H-40号機」、小型液体ロケット「すずかぜ」、CAMUI型ハイブリッドロケット「CAMUI-90P」

 「調べる」ことから始める自由研究は、新しい発見がいっぱい。十勝の施設や資料を活用して、自分だけの調査レポートをまとめよう。

ニュースで注目のトピック!宇宙産業の歴史と今を学ぶ
 「宇宙版シリコンバレー」を目指す取り組みで、世界中から注目を集める大樹町。SORAには宇宙やロケットについて学べる展示がそろっています。

教えてくれた人
SPACE COTAN(スペースコタン)マーケティングPRグループ 伊藤亮太さん
「ロケットでアメリカまで1時間、という夢の旅が現実に!」


 SORAは大樹町が取り組んできた「宇宙のまちづくり」の歴史や、宇宙開発について紹介する施設。実験用ロケットやパネル展示の見学はもちろん、スタッフによるガイドも受けられる。

 おすすめの学習テーマの一つが、大樹町で約40年前から行っている宇宙産業の誘致について。同町はロケットの打ち上げに適した立地と広大な土地を有し、晴天率も高い。これだけの条件がそろうのは世界的にも珍しいというから、十勝民として誇らしくなる。

 台湾系ロケットの打ち上げで話題の北海道スペースポート(HOSPO)に関するニュースや今後の動向について学ぶのもワクワクする。SORAの管理運営を行うスペースコタンの伊藤亮太さんによると、「宇宙に関するビジネスは今後20年で急速に広がり、100兆円を超える産業になるといわれています。世界中から人や物が集い、道東が大きく発展する可能性もある」という。

 かつては夢物語だった「宇宙旅行」。しかしSORAで学んだ後には、ロケットで世界や宇宙に飛び立てる未来は間もなくだと実感できる。

テーマ別で学べる

好きなテーマをボタンで選択すると、映像が流れるモニター


研修室

ロケット発射時の爆音体験や、観測ロケット「MOMO」の打ち上げ映像などが見られる


第二展示室

JAXA(宇宙航空研究開発機構)の活動や宇宙港について学べる


★宇宙服

レプリカの宇宙服を着て記念撮影してみよう!


EVENT 第25回ペットボトルロケットコンテストin大樹
8月3日(日)11時~(競技)
 ペットボトルを使用した手作りのロケットで、飛距離やデザインの良さを競う。ロケット飛翔の原理を生かした「水噴射ロケット」が勢いよく飛び立つ様子に思わず興奮!

場所:第34回大樹町歴舟川清流まつり会場(歴舟川大樹橋上流河川敷)
問い合わせ:01558・8・7007(大樹町宇宙航空課)
※小雨決行、荒天の場合は中止

こんなロケットの楽しみ方も!


<大樹町宇宙交流センター SORA>
大樹町美成169 
Tel:01558・8・7490(SPACE COTAN)
開館時間:10時~16時
休:開館期間(~11月30日)は休みなし 
入館料:無料

※フリーマガジン「Chai」2025年8月号より。
※写真の無断転用は禁じます。