夏の学びチャレンジ(4)「Chai的自由研究 調べてみよう!~さらべつ昆虫研究所」
身近にいる昆虫の生態を観察してみよう!
さらべつ昆虫研究所では、昆虫展や昆虫ガイド、学校での環境学習など「昆虫」を教材に学びの機会を提供しています。所長の斎藤彦馬さんに、昆虫のあれこれを聞きました。
自宅で約60種類の昆虫や爬虫(はちゅう)類などを飼育するさらべつ昆虫研究所所長の斎藤彦馬さん。サラパーク(更別)を中心に、岡書(帯広)、士幌総合研修センター、ネイパル足寄といった管内の施設で月に1・2回展示会を開催し、昆虫の魅力を伝えている。
昆虫を自由研究のテーマにする場合は、「好きな虫」を題材にすること。「でもどんな虫がいるのかわからない」という人は、まず家の周りを歩いて、どんな虫が生息しているのか知ることが大切だ。「見た目がかわいい」「鳴き声が特徴的」など選ぶ基準は何でもOK。
テーマにする虫が決まったら生態を観察。飼う場合は、その昆虫が何を食べているのかを知っておくこと。実際に飼育し、観察してみると、虫の脱皮やフンをする様子、動き方の特徴などが見られるはず。細かく写真に撮り、記録してみて。「観察日記を書くときは、昆虫がどうやってエサを食べているのか、口元に注目してほしい」と斎藤さん。
実際に散策に行く場合は、午前なら10時〜11時頃、午後は日没3時間前がお勧め。水辺の近くは多くの昆虫が生息するが危険も多い。親子で十分に安全を確保しながら昆虫採集を楽しもう。
★手作りの標本
立体標本
ドイツ箱標本
虫の解析中
★手軽にできる昆虫トラップ
ベイトトラップ
ピットフォールトラップ
〈注意点〉トラップはすべてきちんと回収すること
EVENT スズメバチの標本作り
8月頃開催予定
スズメバチをテーマにした標本作り体験を実施。スズメバチの行動、生態、針の役割や刺されてしまった時の対処法なども紹介する。詳しい日時は研究所インスタグラム(hikomasaitou)または、サラパーク公式HPにて。
<さらべつ昆虫研究所>
※研究所内は一般公開していない
※フリーマガジン「Chai」2025年8月号より。
※写真の無断転用は禁じます。
夏の学びチャレンジ
待ちに待った夏休みがやって来ました。たっぷり遊んだ後は、勉強もお忘れなく。好きなテーマを見つけ、家族や友達と学ぶ楽しさを実感してみませんか。