十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2025年8月号

特集/夏の学びチャレンジ

夏の学びチャレンジ(3)「Chai的自由研究 調べてみよう!~帯広市野草園」

園内には、エゾリス、キタキツネ、エゾモモンガなどの動物も生息。木をじっくりと観察するとゴジュウカラの巣なども見つけることができるかも

 「調べる」ことから始める自由研究は、新しい発見がいっぱい。十勝の施設や資料を活用して、自分だけの調査レポートをまとめよう。

発見がいっぱい!
自然と触れ合おう

教えてくれた人
児童会館 こども科学係 須賀研介さん
「どんな植物があるのか注目しながら歩いてみよう!」


 約4万3530平方メートルの敷地の中に370種類の植物が生息し、季節の移ろいとともに装いを変える野草園。開拓当初の自然風景が残っており、貴重な野草樹木を保存し、市民の散策の地として1958(昭和33)年7月に開園した。

 園内を歩いていると、いたるところに植物名を記した案内板が登場する。その植物が生えてくる場所に置かれているため、芽生え、つぼみ、種子など植物の成長を知ることができる。また「園内を流れる『ウツベツ川』には毎年9月下旬になるとサケの仲間『サクラマス』が産卵のために約90キロメートル離れた海から遡上(そじょう)してきます。なぜここまでたどり着けるのかなど調べてみるとおもしろいです」と須賀さん。

 ほかにも種に注目してみると、形や大きさ、色もさまざま。種から育つ植物や、受粉方法など種ができるまでの過程を学びながら、普段目に留める機会が少ない野草との触れ合いを楽しもう。

この植物も気になる~!

知らない植物がいっぱい!管理人さんに聞いてみよう♪


★案内板

入口近くに設置された園内の案内板。エリアごとに分かりやすくまとめている

園内の植物は採集しないこと!

Point!

入園前に見ごろの花もチェック!


★管理小屋

園内には管理人が常駐。植物の特徴や園内散策のポイントなどを分かりやすく解説してくれる


★植物紹介

散策路には草木に名札が立ち、自然散策がしやすい。立札にある2次元コードを読み込むと、その植物にまつわる情報を詳しく知ることができる


★資料

植物の見ごろを詳しくまとめた資料。管理小屋の前に置いてあり、園内散策の手助けに

図鑑を一冊持っていると重宝する。眺めているだけでもおもしろい♪




8月見頃の植物


<帯広市野草園>
帯広市緑ヶ丘2
Tel:0155・24・2434(帯広市児童会館)
営:9時~16時30分(10月は~16時)
開園期間:~10月31日(期間中は無休)
入場料:無料

※フリーマガジン「Chai」2025年8月号より。
※写真/平栗玲香、清田千裕。写真の無断転用は禁じます。