笑顔になる台所(2)「すてきなキッチンを訪ねて~清水町・秋島さんのキッチン」
秋島由貴さん
夫の雅彦さんと建設会社を切り盛りする、設計のエキスパート。2級建築士、インテリアコーディネーター、宅地建物取引士、ライフオーガナイザー1級などの資格を持つ。
今の自分が求める心地よさ
新築からリフォームまでを手掛ける清水町の建設会社「秋島建設」で、住宅デザイナーとして活躍する秋島由貴さん。住まいの仕組みを熟知した秋島さんのキッチンは、機能的でありながら遊び心もたっぷり。「ミッドセンチュリー」をテーマにアンティークや北欧の雑貨を飾り、”好き“が詰まった台所を作り上げた。
現在の住居は、約30年前に社屋を増築して作った2階のフロア。マグネットが利用できるキッチンパネルを取り入れて棚やフックを設置し、回遊式の間取りでスムーズな動作を可能にするなど、住宅のプロならではのアイデアがあちこちに。限られた空間を最大限に生かしている。
改装を繰り返した今のキッチン。それでも「ライフスタイルが変わると理想の形も変わります」と秋島さん。子どもたちが巣立った後は大型の食洗器を取り払い、あえてコンパクトに作り直したそう。「10年後には違うニーズがあるのかもしれません」。人生のステージに合わせ、秋島さんの台所は自由に変化していく。
POINT1 気軽なプライベート空間
台所の隣り合わせに、自分専用の小さな「書斎スペース」を設置。机の周りにはアンティークの鏡や個性的なデザインの時計といった、お気に入りを集めた。ちょっとした書き物をする際や一人で過ごすランチタイムにも活用。
POINT2 見るたびにときめく雑貨
食器や調理器具は引き出しや棚に収納しているが、雑貨のコレクションは“見せる収納”に。レトロなコーヒーミルや動物の置物などを並べた。鮮やかな色合いのフェイクグリーンをアクセントにするのも秋島さん流。
POINT3 ゴミの収納もスッキリ
長らく秋島さんを悩ませてきたゴミの収納。キッチンの空きスペースに合わせた棚を特注し、ゴミの種類ごとにラベリングすることで、きれいに片付いた。見やすく分別されて、掃除の効率もアップ!
<秋島建設>
清水町南4条西5丁目2-3
Tel:0156・62・4004
※フリーマガジン「Chai」2025年2月号より。
※撮影/辻博希。写真の無断転用は禁じます。
笑顔になる台所
料理を作るのはもちろん、家族の団らんが生まれたり、リラックスできたり…。台所は特別な時間が流れる場所。身近なあの人のキッチンや作家の器など、「台所」にまつわる情報をお届けします。