十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2025年1月号

特集/今食べたい 冬の鍋

今食べたい冬の鍋(5)「十勝のソウルフード鍋ホルジン~有楽町、大阪屋」

〈ホルジン〉1人前1,150円(タマネギ以外の野菜はトッピング)。締めには〈うどん〉〈ラーメン〉各150円はもちろん、〈餃子〉(5個入)400円もお薦め

 ホルモンとジンギスカンを一緒に煮込むから「ホルジン」。十勝ならではの個性的な味わいを楽しめる、2つの店を紹介します

清水 有楽町
 有楽町のホルジンは客の要望で1980年ごろに誕生。今は3代目の海野雅史さん、こずえさんが伝統のメニューを守り続けている。手作業で仕込むみそだれのホルモンと特製だれのジンギスカンは相性抜群。鉄鍋で一気に火を通し、うま味を閉じ込めている。ごはんも酒も進む味わいだ。

左から海野雅史さん、こずえさん

2022年に改築し、より入りやすい雰囲気に


清水町本町3丁目1
Tel:0156・62・2303
営:12時~20時30分(LO30分前)
休:日曜 ※1/1~1/7は休み。12/28~12/31は持ち帰りのみの営業



〈ジンギスカン〉1人前780円、〈ホルモン(並)〉520円をタマネギと煮込む。さっぱり和風で甘くない味付けが絶品。締めは〈玉うどん〉150円を。写真は各2人前


鹿追 大阪屋
 香味野菜が利いた特製だれに漬け込み、オリジナルの鉄鍋で煮込む軟らかなジンギスカンとホルモン。別々でもおいしいが「一緒に煮たほうが味がいいの」と、二代目女将の早川貞江さん。初代・大阪出身の創業者から67年続く伝統の味を、三代目店主で息子の幹俊さんと守っている。

別々の味付けのジンギスカン、ホルモン、タマネギを煮込む

2人の細やかな仕事もおいしさの秘訣。肉類は幹俊さんが手切りし、毎日届くホルモンは貞江さんがきれいに洗うので臭みがない

奥に和室が5室あり、室名は2代目の故・仁三さんの故郷「島根」など、家族ゆかりの土地の名になっている


鹿追町栄町1丁目9
Tel:0156・66・2115
営:11時~14時、16時30分~21時(LO各30分前)
休:月曜、その他不定 ※12/29~1/8は休み

※フリーマガジン「Chai」2025年1月号より。
※撮影/平栗玲香。写真の無断転用は禁じます。