2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

召しませ、アフタヌーンティー(4)「アフタヌーンティー豆知識」

〈ダージリン・ザファーストフラッシュ〉50g袋入り800円、ティーバッグ10個パック入り890円など

 アフタヌーンティーは、メニューや飲食の順序に「お決まり」があるらしい…。マナーや豆知識を知っていれば、ゴージャスなセットを目の前にしてもリラックスして楽しめる。Chai編集室の疑問に、紅茶協会認定ティーインストラクターの資格を持つダージリン(→P.15)の田中有里香さんが答えくれました。

Q.アフタヌーンティーはいつからあるの?
A.19世紀のイギリスが発祥。当時の貴族は観劇や晩餐会のため、夕食が21時過ぎと遅かったそう。夕方の空腹を満たす軽食としてアフタヌーンティーが生まれました。

Q.一般的なメニューや配置は?
A.伝統的なアフタヌーンティーは、上から1段目はスイーツ、2段目にスコーン、3段目にサンドイッチやセイボリー(塩気のあるフード)が一般的。手で食べられるサイズの「フィンガーフード」が中心です。

 首都圏では洋風に限らず、和風やエスニックなど、その店舗独自のメニュー・配置がおもしろい「進化系アフタヌーンティー」もたくさん登場しています。

Q.ケーキやサンドイッチが載っている食器の名前は?
A.「アフタヌーンティースタンド」といいます。狭いテーブルを有効活用するため、上に重ねるようになったとか。2段や3段が一般的ですが、最近では店ごとに個性を打ち出したスタンドも見かけます。

Q.食べる順番は決まっている?
A.下段から上段に向かって食べるのが基本。塩気のあるものから甘いものを食べる順番です。しかし、店によってメニューもさまざまなので、店員におすすめの順番を聞くのもいいでしょう。


 アフタヌーンティーに欠かせないのは紅茶。世界中の茶葉を扱うお茶の専門店「ルピシア」にお薦めを聞きました!

春摘み紅茶の爽やかな風味 ダージリン・ザファーストフラッシュ
 ダージリンの春摘み紅茶だけをブレンド。緑茶にも似たスッキリと爽やかな味わいの高級茶で、洋菓子はもちろん、小豆あんを使った和菓子との相性も抜群だ。

〈ダージリン・ザファーストフラッシュ〉50g袋入り800円、ティーバッグ10個パック入り890円など




しっかりした味わいが魅力 アフタヌーンティー
 アッサムとインド・ダージリンの茶葉をブレンド。しっかりした味わいはミルクティーにも最適で、スコーンやサンドイッチにぜひ合わせて。

〈アフタヌーンティー〉50g袋入り600円、ティーバッグ10個パック入り780円など




洋菓子全般に合う正統派ティー ベルエポック
 ダージリンをブレンドした、ルピシアの考える正統派の「紅茶らしい紅茶」。ストレートはもちろん、ミルクティーやレモンティーでも。洋菓子全般にオススメ。

〈ベルエポック〉50g袋入り730円、ティーバッグ10個パック入り850円など




進化系アフタヌーンティーにはこんなお茶も♪ サクランボ・ヴェール
 いろいろなお茶請けに合う、爽やかな飲み口の日本茶。甘酸っぱいさくらんぼの香りとローズマリーの青みが爽やか。

〈サクランボ・ヴェール〉50g袋入730円、50g缶入1,060円


<ルピシア>
 全国に茶葉専門店を展開するほか、ニセコに食のリゾート「ヴィラ ルピシア」を構える。通販サイトでも種類豊富な茶葉を購入できる。
https://www.lupicia.com/


※フリーマガジン「Chai」2023年4月号より。
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