十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年11月号

特集/レトロかわいい十勝

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫「茄子は『じっくり』」

 かちまいをご覧の皆さま、こんにちは。クッキングエンターテイナーの大西哲也です。今日もよろしくお願いいたします。このコーナーはタイトルの通り、料理をおいしくする”ひと工夫”をわかりやすく解説します。「なぜそれをするのか」が理解できると、料理が簡単に・おいしく・楽しくなりますよ。

 このコーナーでは野菜を単純においしく炒める方法を解説してきましたが、今回は茄子(なす)です。夏から秋にかけては、茄子がおいしい季節ですからね。トロットロで甘さを最大限に引き出した茄子炒めの作り方を教えましょう。

 まず、フライパンにたっぷりの油を弱火~中火で熱し、そこに乱切りにした茄子を入れ、全体に油を絡ませたら動かさずにじっくりと焼きます。油をいったん吸ってしまいますが、慌てないで。しばらくすると、油がにじみ出てきます。そうしたら、転がしながら全面にこんがりと焼き色がつくまでじっくりと焼きます。茄子炒めのこつは「中弱火でじっくり」です。

 焼き色がつくころには、一度吸った油がかなり出てきていると思います。これをキッチンペーパーなどで吸い取り、ここになんと熱湯を注ぎ、すぐにお湯を切ります。こうすることで油が切れてベタベタにならず、しっとり・トロトロの仕上がりになるのです。個人的には塩を少しかけて食べるのが一番おいしい。しょうが醤油(じょうゆ)ももちろん合いますし、だし汁につけて「焼きびたし」にするのもいいですね。そうめんやそばのトッピングにも最適です。

 皮を完全にむくと、よりトロトロになり、口に残らないのですが、栄養もあるので使ってもいいです。いろいろ試して、自分なりのおいしいを探してくださいね。

 動画ではより詳しく解説しておりますので、こちらもぜひご覧ください。

YouTube「COCOCOROチャンネル

★今回の動画はこちら

<おおにし・てつや>
 1982年本別町生まれ。本別高、専門学校を卒業後、自動車整備士、旅行会社の添乗員などを経て、2016年3月に趣味の料理で旭川市にて起業。「0024(おおにし)クッキングスタジオ」として出張料理・ポップアップレストラン等の活動の後、2017年3月東京都調布市にて合同会社teamsupportと共同でダイニングバー「COCOCORO」を開店。著書に「COCOCORO大西哲也のドヤ飯」「COCOCORO大西哲也の神だれ無限レシピ」(大和書房)、「COCOCORO大西哲也のレンチン レベチ飯」(扶桑社)。

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫

 十勝毎日新聞をご覧の皆さま、はじめまして。クッキングエンターテイナーの大西哲也と申します。本別町出身で、今は東京で飲食店を経営しながらYouTubeで料理動画を配信したり、料理で人に喜んでもらうためにさまざまな活動をしております。これから時々このせいかつ掲示板で料理のお話をさせていただきます。よろしくお願いいたします。

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫「キノコは冷凍?」

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫「サツマイモの調理法」

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫「レンジでそうめん」

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫「山形の郷土料理『だし』」

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫「研いだ米の『ざる上げ』」

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫「『和牛』の定義とは」