十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年11月号

特集/レトロかわいい十勝

十勝のビールに乾杯(9)「新得町 SOBACO(ソバコ)」

そばで乾杯? 新たなおいしさ発見
 そばの実を使った新得町らしい発泡酒を造っているのが、はら農場の原大知さん。6年前に就農し、農薬や化学肥料に頼らない農法でそばを育てている。「粉が飛ばず、そばアレルギーの人の側でも楽しめるもの」と考案したのがSOBACO。「発泡酒とはいえビールに近い配合。喉越しも良いですよ」と、原さんは自信をのぞかせる。

そば畑の前で笑顔を見せる原さん。〈SOBACO〉715円は、旭川市の大雪地ビールに醸造を委託している

はら農場では3種のそばを栽培。乾麺〈原氣(げんき)蕎麦〉715円も人気を集める


 発泡酒には甘みが強い品種「キタノマシュウ」を使用。醸造の過程でそばを煮出した液と粉砕したそばの実を加えることで、独特な味わいが生まれる。ホップはあえて弱く効かせ、そばの風味を感じる仕上がりに。常温でいただくと、個性的な味がより際立つのでお試しを。

そばの実を発酵させてしょう油やみそを試作中。ビールに続く新商品にも期待


<Information>
はら農場 Tel:090・4248・4779
※四季彩館(帯広市)、相馬商店(新得町)、ステラステーション(新得町)などで販売中

※フリーマガジン「Chai」2021年7月号より。
※撮影/辰巳勲。写真の無断転用は禁じます。

十勝のビールに乾杯

 ビールのおいしい季節がやってきた。この夏は、十勝らしいビールをぜひお気に入りに加えてみよう。十勝では今、地域の特色を映したさまざまなビールが生まれている。ジャガイモやソバを使ったクラフトビールに、地元の畑で育てた小麦や大麦を原料にした生ビール。おいしさに加え、そこにはビールを通じてわが町を盛り上げたいという、地元愛が満ちている。今回はそんな造り手の思いと一緒に、ラインアップをご紹介。さぁ十勝晴れのもと、十勝のビールに乾杯しよう!

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