2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

十勝のビールに乾杯(8)「足寄町、本別町、陸別町 ミツマチクラフト」

サクラ香るビールに地元への思いを込めて 
 足寄、本別、陸別、3つの町で作るクラフトビールって? 答えは「ミツマチクラフト」! なぞなぞのようだけれど、これは実在するビール。「3町から地域を盛り上げたい」という、熱い思いから誕生した。

「ミツマチ商会」代表の儀間雅真さんは、足寄町で宿・ぎまんちを経営。「クラフトビールで地方ににぎわいが生まれれば」と張り切っている


 きっかけは2017年、3町の商工会青年部の有志が集い、新たな特産品としてクラフトビールの開発を決めたことから。十河文英さんへ醸造を委託し、林業が盛んな3町にちなんだ“木のフレーバーが楽しめるラガー系のビール”を目指すことに。醸造の過程で木のチップを漬け込む特殊な製法で、試作を重ねること数十回。エゾヤマザクラのチップによって、桜のスイーツのような甘さと香りを持つ個性的なビールが完成した。

カエデやシラカバなどさまざまな木のチップで試作し、商品化に至ったのがエゾヤマザクラのチップだった


 ビールを販売する法人「ミツマチ商会」には、現在3町から11人が所属。飲食店、農家、建築業など、さまざまな職種の人がPRに携わる。現在新作ビールの試作中とのこと
で、今後の動きにも目が離せない。

味噌だるで作った特製のビールサーバーは、貸し出しも可(5リットル1万円~)。メンバーの一人が手作りしたという力作

本別町のおやきやTOTTEでは600円でミツマチクラフトを提供。〈おやき〉各種120円~をつまみに飲むのもよし


<information>
樽ビールはTOTTE(本別町)、源すし(本別町)などで用意。ペットボトルでの購入や問い合わせは「ぎまんち」足寄町西町2-4-7 
Tel:080・4504・8641

※フリーマガジン「Chai」2021年7月号より。
※撮影/辻博希。写真の無断転用は禁じます。

十勝のビールに乾杯

 ビールのおいしい季節がやってきた。この夏は、十勝らしいビールをぜひお気に入りに加えてみよう。十勝では今、地域の特色を映したさまざまなビールが生まれている。ジャガイモやソバを使ったクラフトビールに、地元の畑で育てた小麦や大麦を原料にした生ビール。おいしさに加え、そこにはビールを通じてわが町を盛り上げたいという、地元愛が満ちている。今回はそんな造り手の思いと一緒に、ラインアップをご紹介。さぁ十勝晴れのもと、十勝のビールに乾杯しよう!

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