十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年11月号

特集/レトロかわいい十勝

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫「酢飯 砂糖も多め」

 かちまいをご覧の皆さま、こんにちは。クッキングエンターテイナーの大西哲也です。今日もよろしくお願いいたします。このコーナーはタイトルの通り、料理をおいしくする“一工夫”を分かりやすく解説します。「なぜそれをするのか」が理解できると、料理が簡単に・おいしく・楽しくなりますよ。

 皆さんおすしは好きですか? 3月4月はお祝い事も多く、家庭で手巻きずしなどを作ることも多いのではないでしょうか。今回は、おいしい「酢飯」の作り方を解析してみましょう。僕が酢飯を作るときの分量は、米2合に対して、純米酢50cc、グラニュー糖30グラム、天然塩10グラムです。量ってみると分かりますが、砂糖と酢がかなり多いと思います。このくらいしっかり入れなければおいしくなりません。

 酢はしっかりとした味の純米酢がお薦めです。グラニュー糖を使うと“ショ糖”の成分で、時間がたっても米のうま味が劣化しません。天然塩に含まれるミネラル分は、味に深みを出してくれます。

 米は、ギリギリまで硬く炊いてください。普段の水加減よりも10%くらいは減らしましょう。日本酒と昆布を少し入れて炊くと、よりおいしい酢飯になります。合わせるときは、熱いうちに全体を手早く、切るように混ぜることで粘りを出さないのがポイント。おすし屋さんは「シャリを切る」と言いますものね。

 ちなみに、全国のすしを食べ歩く僕が十勝で一番おいしいと思うのは本別町の「源すし」さんです。豊洲「山幸」のマグロは日本でも限られた一流の名店でしか味わえません!

 動画ではより細かく解説しておりますので併せてご覧ください。そして僕の料理本に新刊「COCOCORO大西哲也の神だれ無限レシピ」(大和書房)も26日に発売されたのでよろしくお願いいたします。それでは、したっけ!

YouTube「COCOCOROチャンネル

★今回の動画はこちら

<おおにし・てつや>
 1982年本別町生まれ。本別高、専門学校を卒業後、自動車整備士、旅行会社の添乗員などを経て、2016年3月に趣味の料理で旭川市にて起業。『0024(おおにし)クッキングスタジオ』として出張料理・ポップアップレストラン等の活動の後、2017年3月東京都調布市にて合同会社teamsupportと共同でダイニングバー『COCOCORO』を開店。現在では予約の取れない人気店となる。20年6月に初めての著書「COCOCORO大西哲也のドヤ飯」を出版。

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫

 十勝毎日新聞をご覧の皆さま、はじめまして。クッキングエンターテイナーの大西哲也と申します。本別町出身で、今は東京で飲食店を経営しながらYouTubeで料理動画を配信したり、料理で人に喜んでもらうためにさまざまな活動をしております。これから時々このせいかつ掲示板で料理のお話をさせていただきます。よろしくお願いいたします。

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