ギュウ~っと十勝(6)「ソーセージ作りに挑戦 八千代牧場」
1.練る
材料は十勝産の豚ひき肉と氷水、砂糖や塩を含む調合スパイスとシンプル。これを合わせ、粘り気が出るまでよく練ります。「ここがおいしくする秘訣です」と工場長の西山恭平さん。手が冷たいけど、ここは頑張りどころ。
2.腸詰め
肉を押し出す道具「ハンドスタッファー」にひき肉を詰めて空気を抜き、セットした羊腸に手動で肉を送り込みます。腸の端を結び、バルーンアートのように真ん中をねじると…早くもソーセージの姿に!
3.加熱
ここからは西山さんが担当。ソーセージを竿につるしたら、スモークハウスに入れます。乾燥後、サクラのチップで燻して84℃の蒸気で加熱して完成です。
完成
できたてをパクリ。不格好だけど、皮の歯ごたえや粗びき肉の旨みは手作りならでは! 十勝の肉のおいしさや、肉加工の奥深さを感じた1日となりました。
ちょっと足を運んで…
加工研修センターすぐ上のレストラン「カウベルハウス」に完成した手作りソーセージを持ち込んで、バーベキューで食べることもできます(要予約、Tel:0155・60・2919)。加熱工程は約2時間なので、合間に食事をとるのもおすすめ
<帯広市畜産物加工研修センター>
地場畜産物の研究開発などを担う施設。八千代牧場ブランドのハムやソーセージも製造しています。ソーセージ作りは1種250gのコース(毎月第4日曜)で1,000円。バターやチーズ作りも体験できます(各要予約)
帯広市八千代町西4線198
Tel:0155・60・2514
※フリーマガジン「Chai」2018年9月号より。
※撮影/岩間康。写真の無断転用は禁じます。
ギュウ~っと十勝
十勝では、住んでいる人よりも多い約44万頭の牛が牧場で育てられています。その牧場は、牛を育てるだけでなく、おいしい料理やスイーツ、風景で人を癒やし、命と食のつながりを学ぶ場にもなっています。牧場の“魅力”を探ってみました。