十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年11月号

特集/レトロかわいい十勝

もしもの備え(2)「作って守る 身近なモノ活用術 村田真弓さん」

 災害時は必要な物が手に入りません。限られた物資を活用しながら、生活や健康を守る工夫が必要です。村田さんの手ほどきを受け、スリッパやマスクなど日用品作りに挑戦しました。

◆足元の安全と保温に新聞紙のスリッパ
<材料>新聞紙、ガムテープ


(1)新聞紙1枚(A2判2P分)を半分に折ってA2判の大きさにし、さらに長辺を半分に折る。足を置き、足の長さに合わせて約1/3を折る。


(2)裏返して中央に向けて両端を折り、ガムテープで留める。折る幅は足幅を見ながら調整を。


(3)四隅を三角に折り入れ、裏返して完成。もう片方も同じように作る。余分に新聞紙があれば、畳んで中敷きにすると底が厚くなり、より安全になる。


完成!


新聞紙のくつも挑戦!
作り方は「Chaiでじ」の動画を見てね

◆災害時の砂ぼこりや感染症対策にキッチンペーパーのマスク
<材料>キッチンペーパー、輪ゴム、マスク


(1)キッチンペーパーの端から山折り谷折りを繰り返し、マスク本体を作る。


(2)輪ゴムを2本ずつ結んで耳部分を作り、マスク本体の両端にホチキスで留めて固定する。針で輪ゴムをまたぐように!


(3)本体を開いて完成。輪ゴムを耳にかけて装着する。輪ゴムの数は顔幅に合わせて調整を。



◆停電時の明かりの確保としてツナ缶ランプ
<材料>ツナ缶、キッチンペーパー、あるイホイル、はさみ、着火ライターなど


(1)芯を作る。キッチンペーパーの端数cmを切り取ってねじり、中央部分にアルミホイルを巻く。


(2)ツナ缶のリングプルを少し開け、芯の両端の紙部分を油に浸して染み込ませる。


(3)油がよく染みていることを確認し、芯の片側をツナ缶に押し込んで火をつける。



◆健康維持や感染症予防に段ボール箱のトイレ
※今回は2ℓ6本のペットボトル入りの空き箱を使用。上部が1枚紙でふたになっている箱を1つ用意すると、トイレのふたとしても使えます。


(1)小さい段ボールの上部のふた部分を切り取る。汚れ防止用のポリ袋を段ボールの中に敷く。


(2)ポリ袋を折り返し、段ボールの外側にもテープで固定する。


(3)大きい段ボールの中に、(2)を入れる。


(4)便座部分を作る。大きい段ボールの4つのフラップ(ふた)部分を、それぞれ内側に向けて半分に折り、布テープで固定する。


(5)段ボールの中にポリ袋をもう1枚敷き、便器部分を仕上げる。脱臭・防湿のため、中に丸めた新聞紙を適量詰める。ペット用の砂でもよい。(1)で切り取ったふたをかぶせて完成。


体の大きな人が座っても耐えられる丈夫さ! 排せつ物がたまったら、ビニール袋を結んでごみとして捨てることができます


十勝毎日新聞電子版内の「Chaiでじ」(https://kachimai.jp/chai/)で動画も紹介しています。

※フリーマガジン「Chai」2018年12月号より。