ディープなカレー気分(4)「今、気になるカレー カリーレストラン カレーリーフ」
トマトやヨーグルトがベースの〈インド風カリー〉(チキンと野菜)に、さらに5種の野菜とゆで卵が加わった〈夏野菜スペシャル〉1,280円(6月~8月限定。〈スリランカ風カリー〉でも提供可)。無農薬や有機栽培を選ぶ野菜はそれぞれ異なる調理法でうま味を引き出し、主役級の存在感だ
刺激的というより、「優しい味」と表現したくなるカレー。「安心感や透明感がある味になるように心掛けています」と話すのは、オーナーの相馬鎮徹(しげあき)さんだ。
カレーが好きで食べ歩きを続け、インドを旅して勉強したことも。カレー研究家・小野員裕氏から助言をもらいながら、1998年に念願の店を構えた。
南インドなどに自生して独特の香つ植物「カレーリーフ」をスープの仕上げに入れるのが特徴。生葉を使うのは非常に珍しく、「いろんな素材のまとめ役です」。メニューごとに仕込みを変えるタマネギのペーストや、鮮度を大切にする油など、細やかなこだわりの一つひとつが、あの優しい味を生んでいる。
カレーのベースは5種。開店以来メニューは変わらないが、「基本のおいしさを追求し続けたい」と、一皿一皿に毎日向き合う。この信念が、道内外にもファンが広がるゆえんだろう。
カリーレストラン カレーリーフ
帯広市西17条南5丁目8-103(オーロラ175 1F)
Tel:0155・41・0050
営:11時30分~14時30分、17時~20時30分(LO各30分前)
休:水・木曜(祝日は営業)
※フリーマガジン「Chai」2020年6月号より。
※撮影/辻博希。写真の無断転用は禁じます。
※掲載内容は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が全都道府県に拡大する前に取材したものです。各店の営業状況は変更になる場合がありますのでご注意ください。
ディ―プなカレー気分
カレーがソウルフードの一つである帯広・十勝。ひときわスパイスが恋しくなる暑い夏は、奥深いカレーの魅力を求めて、いつもと違う味に挑戦してみよう。個性的な一皿や本格的なカレーの作り方などをご紹介。