勝毎電子版ジャーナル

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左は寒けのあるとき温灸をする「大椎(だいつい)」、右は滞った血を一滴取り除く親指のツボ「少商(しょうしょう)」の位置

東洋医学へのいざない 第7回 「寒熱」の「陰陽」とは? 温め・冷やすのバランスも大事

吉川 正子

鍼灸師

 前回、東洋医学の根幹である「陰陽(いんよう)」についてお伝えしましたが、陰陽で対応して考えられる最も代表的なものとして、「寒熱(かんねつ)」という考え方があります。「寒」は「陰」に、「熱」は「陽」に当たります。この「寒熱」の「陰陽」のバランスを取ることは、とても大事なことです。

 慢性の腰痛で腰に冷湿布をしている患者さんをよく見掛けます。急性の症状で熱を持っているときは冷湿布で...